現代において、多くの企業様がSNSを通じて、自社の商品やサービスを紹介し、購入に繋げています。

しかし、自社のインスタグラム運用において、プライベートなアカウントとは異なるため以下のような悩みがあるのではないでしょうか?

  • 特に何も考えずに投稿しているが、たくさんのユーザーに見てもらえる時間帯はあるのだろうか?
  • 忙しくてなかなか投稿できていないが、週に何回投稿すれば、自社の認知度は拡大するのだろうか?
  • そもそも投稿時間や投稿頻度は、認知拡大に関係あるのかわからない

これらの悩みは、インスタグラム運用を始めたばかりの企業様や、企業の運用担当者になったばかりの方にとって、珍しいものではありません。それ程、企業のインスタグラム運用は難しいものです。

そこで、今回の記事では「Instagram運用における理想の投稿時間と投稿頻度」を解説していきます。

この記事を見れば、投稿すべき回数が分かることで、インスタグラム運用にかける時間が減り、他の作業へリソースを割くことが出来ます。
また、適切な投稿時間を知ることで、今まで伸びづらかったアカウントの成長を早めることに繋がります。

投稿時間の重要性

まず初めに、インスタグラムの投稿時間において、非常に重要な点があります。
それは、投稿時間をなるべく変えてはならないということです。この章では、投稿時間を固定する重要性を以下に説明していきます。

フォロワーの閲覧数が増える

まず1つ目は、フォロワーの閲覧数が増えるというメリットです。言い換えると、"フォロワーが投稿を見るチャンスを逃す"という、機会損失を発生させないということです。

例えば、「主婦の方に見てもらいたいから、投稿時間を13時にしよう」とか、「この投稿は働いているビジネスマン向けにしたいから、19時に発信しよう」など、投稿ごとに時間を変えるとフォロワーは発信に気付かず、投稿を見逃してしまうことにつながります。

ビジネスのファンが増える

2つ目は、あなたのビジネスのファンが増えるという点。それは心理学における単純接触効果が関係します。
どういう事か?例えばあなたは、「毎日12時に料理のレシピを配信」するとします。その投稿を楽しみにしているフォロワーは、投稿時間が決まっているため、その投稿を見逃すことが無くなります。そして、投稿を見る回数が増えると、単純接触効果が高まり、やがてあなたのビジネスのファンになっていきます

図1:投稿時間の固定によりファンが増えるロジック

アカウントの成長が加速する

投稿時間を固定する3つ目のメリットは、フォロワー数の増加が加速する点です。

どういう事かと言うと、Instagramのアルゴリズム(投稿が伸びる仕組み)において、エンゲージメント(いいねやコメントなどの反応)を獲得する初速が非常に重要視されます。

例えば、

  • Aのアカウント:投稿の1時間後に100いいね獲得
  • あなたのアカウント:投稿の1時間後に500いいね獲得

上記の場合、インスタグラム側は、短時間でいいねを多く獲得している投稿の方が、質が高く有益な投稿だと認識し、他のユーザーにもおススメするようになります。これがいわゆる"拡散"となり、結果として多くの新規フォロワー獲得に繋がります。

「投稿時間を固定するのは当たり前」だと思う方もいると思いますが、意外と理解していても実行しているアカウントが少ないのが現状です。それは、投稿作成のスケジューリングや編集の手間などが考えられますが、投稿時間を変えないことを徹底しましょう。

理想の投稿時間

前の章では投稿時間の重要性を説明しました。今回の章では、実際にどのような時間帯に投稿すれば良いのか?を説明していきます。

フォロワーが最もアクティブな時間

まずは、フォロワーが最もアクティブな時間に投稿しましょう。
理由はシンプルで、フォロワーがアクティブな時間であれば、投稿を見逃すことが減るためです。

それでは、フォロワーが最もアクティブな時間を特定する方法は何なのか?それは、インスタグラムのインサイト機能を使う方法です。
インサイト機能とは、アカウントのデータ(リーチ数やエンゲージメント数など)が見られるものです。その中で、フォロワーの最もアクティブな時間が曜日ごとに見られるため、その時間に確認して投稿してみましょう。

リーチしたい層の明確化

次は、フォロワー以外の新たに投稿を届けたいターゲット層を特定し、その層のアクティブな時間を仮定する方法です。
例えば、新たなターゲットが「40代前半の男性」だとします。その場合の時間帯は

  • 通勤時間帯の8時頃
  • 会社のお昼休憩である12時頃
  • 夕飯後の自由時間である21時頃

以上が考えられます。そして、あなたのビジネスが「リスキリングの重要性を伝える」といった教育系の場合、上記の時間帯のなかでもゆっくりとコンテンツを見ることが出来る21時頃が良いのではないか?といったイメージです。
まずは新規ターゲットを明確にして、有効な時間を仮説思考で考えてみましょう。

おススメの投稿時間

次は、あなたのビジネスにとってどのような時間帯が良いのか、時間帯別に具体例を挙げてみます。

  • 朝(7~9時):朝は通勤中のルーティーンで見ること事が多く、新たな情報を取り入れたり(ニュースなど)、インスピレーションを与える内容が好まれる。深夜のうちに投稿しておき、朝に見られる事が多い傾向。
  • 昼(12~14時):ランチタイムの休憩中に見ることが多く、食事関連や短いエンタメなどの内容が好まれる。投稿者が少ないため、他の投稿に埋もれることが少ない傾向。
  • 夜(19~21時):1日の終わりにリラックスしてみることが多く、趣味や教育など深く考える内容が好まれる。アクティブユーザーが多い一方、投稿者も多い為、他の投稿に埋もれる可能性がある。

本章では投稿時間について説明してきました。内容を深く理解して、あなたのビジネスに最適な投稿時間を探っていきましょう。

投稿頻度

前の章では投稿時間について解説してきました。本章では、投稿頻度について解説していきます。

毎日投稿は必要?

まず最初に、インスタグラムでよく言われている毎日投稿は必要なのか?について回答します。

結論からお伝えすると、毎日投稿は不要です。

ではなぜインスタグラムにおいて、「毎日投稿が重要」というイメージがついているのか?それは、一昔前までは、毎日投稿をするのがアカウントを伸ばす一番良い方法だったからです。

もう少し詳しく説明すると、一昔前はインスタグラムをビジネス目的で発信するアカウントは今よりずっと少ない印象でした。そのため、投稿頻度が多ければ、見る人に届く回数が多く、数多くの"いいね"などの反応がもらえるため、とにかく投稿頻度を上げることが目的化していました。

しかし、今はインスタグラムをビジネス目的で利用するアカウントが急増しました。そのため、毎日投稿をして投稿を見られる回数を上げようとしても、他の投稿に埋もれて投稿が見られないという状況にあります(今Youtube等でも同じことが言われていますよね)。

理想の投稿頻度

では、どのくらいの投稿が良いのか?それは投稿の完成度が担保できるくらいの頻度です。

先ほどもお伝えした通り、現在のインスタグラムは投稿者が溢れています。そのため、投稿の質が低かったり、誰でも発信できるような(あなたのビジネスにおける独自性が無い)内容だと、投稿を発見されてもすぐにスキップされてしまいます。

質が低い状態で無理に毎日投稿するより、企画や構成・編集など他者と差別化できるような質の高さを優先させましょう。
具体的には、週に3回は投稿できるように準備しましょう。

まとめ

ここまで、企業のインスタグラムにおける理想の投稿時間と頻度を解説してきました。

前提知識を持って運用するのとしないのでは、大きな差が出るはずです。 この記事を参考にして、集客や売上が上がる事を祈っております。

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