AIで変わる「SNS運用内製化」の最前線 ― Instagram・TikTok編

いまや企業のマーケティング戦略において、SNS運用は欠かせない存在です。
しかし、多くの企業から「専門人材を育成できず、内製化が難しい」という声を聞きます。
ところが近年、AIの進化によって状況は大きく変わりました。
コンテンツ企画から分析、さらには画像・動画生成までを効率化できるようになり、内製化はこれまで以上に現実的な選択肢となっています。
本記事では、AIを活用したSNS運用の変化、メリット・デメリット、そして導入ステップを詳しく解説します。
AIで変わるSNS運用の現状
帝国データバンクの調査によれば、約40%以上の企業がSNSを活用していると回答しており、実際の割合はさらに高い可能性もあります。
一方で、SNS運用体制については「外部委託:約72%」「完全内製化:約20%」というデータもあり、多くの企業がリソースやノウハウ不足のため外注に頼っているのが現状です。
というのも、SNS運用は
・マーケティング戦略立案(全体・WEBなど)
・KPI設定
・投稿企画立案
・投稿構成立案
・撮影日程・アサイン調整
・撮影
・動画編集
・投稿スケジュール策定
・キャプション、ハッシュタグ戦略立案
・KPI振り返り、翌月の戦略設計
このように、実施項目が非常に多く「リソース」や「ノウハウ」が不足しているため、外注に頼っている企業様が多いのが現状です。
こうした中でAIツールの登場は、従来外注に依存していたSNS運用を内製化する流れを急激に後押ししています。
SNS運用を内製化するメリット
ブランドメッセージの反映
自社で運用することで、ブランドの世界観やニュアンスを忠実に表現可能。
外注では必ずしも社風や強みが反映されにくいという声も多く、内製化はブランディング精度を高めます。
コスト削減
外注費用を抑え、長期的に自社のナレッジとして積み上げられます。
ただし、短期的に成果を出すのは非常に難しいため早期のSNS運用着手が求められます。
スピード感のある発信
X(旧Twitter)のようにトレンドが1日で変わるSNSでは「質よりタイミング」が命。
内製化+AI活用により、突発的なトピックにも即座に対応できます。
AIが可能にする具体的な効率化範囲
・コンテンツ企画立案
ChatGPTなどでアイデアを量産、投稿構成案も自動生成。
➤あらかじめGPTsなどで「クライアント専用Bot」を開発しておけば、複数の投稿案を自動でAIが作成してくれます。
・クリエイティブ制作
DALL·EやMidjourneyなどの画像生成AI、動画生成AIで素材制作を効率化。
➤ 以前はクオリティ不足でしたが、現在はSNS投稿レベルでも十分活用可能に(最近のAIの進化は目覚ましいものがあります)。
・運用レポート作成
CSVをインポートするだけで月次数値やコメントを自動反映。
➤ Googleスプレッドシート/Googleスライド+GASで自動化可能。
・投稿自動化(X)
投稿内容を自身で考えることなく、実際の投稿までを全自動化。
➤アカウントのID・パスワードをAIに付与することになるので、現状では個人アカウントの対応が基本です。
他にも様々な場面でAIを活用可能です。
AI導入によるSNS(Instagram)内製化の課題と注意点
・ブランド毀損リスク
➤AIの出力をそのまま使用すると、品質が不十分な場合あり。必ず運用担当者のチェックが必要です。
・AIリテラシー教育
➤社員がAIを正しく活用できるよう、基本的なリテラシー育成が不可欠。
AIに強い人材を育てることが不可欠です(これは一定のITスキルがあればそこまで難しくありません)。
実際の導入ステップ
①現状分析(外注コスト・工数・課題を整理)
②AI対応範囲・利用ツールの選定(企画・クリエイティブ・分析で使えるものをピックアップ)
③試験導入(一部の業務からAI化)
④ハイブリッド運用(AI+人でチェック)
➄完全内製化に移行
まとめ
AIの進化によって、これまで外注頼みだったSNS運用は圧倒的に内製化しやすくなっています。
特に企画・制作・分析の3領域はAIの得意分野であり、内製化の成功を後押しします。
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