
代表の後藤です。
前回の「美容・サロン」「不動産」に続き、今回は医療・クリニック業界の大手18社のホームページを独自の採点ツールで診断するということをやりました。
Googleで見つけてもらえるか(SEO対策)だけじゃなく、ChatGPTやGeminiのようなAI検索にクリニックの情報がちゃんと伝わっているか、この2つの観点で合計46項目をチェックしています。
調査の中で多くの発見が出てきたので、今回はそのデータを全部公開します。
医療・クリニックサイトを100点満点で「採点」した理由
医療業界のWeb集客といえば、これまでは「Caloo」「病院なび」「EPARK」などの医療ポータルへの掲載が中心でした。
ただ最近は変化が起きています。患者さんが病院やクリニックを探すとき、Google検索だけじゃなく、ChatGPT・Geminiなどに「〇〇区のいいクリニック教えて」と聞く人が増えてきました。
自院サイトからの直接予約・問い合わせを増やしたいクリニック院長さんにとって、「自分のサイトはAIにちゃんと情報が伝わっているのか?」「大手はどれくらいできているのか?」という基準を知ることは重要です。
そこで、弊社が開発した「サイト採点くん」を使って、医療業界の大手18社のホームページを一斉に診断しました。
採点方法
- 検索対策スコア
Google検索で見つけてもらえるかの基本対策。
ページの題名と説明文、クリニック情報のGoogleへの伝え方、ページの表示速度、スマホ対応など - AI検索対応スコア
ChatGPTやGeminiといったAI検索に、クリニックの情報(診療科目・診療時間・所在地など)が
正しく読み取ってもらえるか - 総合スコア
上記2つを統合した100点満点の評価
業界平均スコア
今回診断した18社の平均スコアは57点です。
これは弊社がこれまで採点してきた業界の中で最も低い水準です。
不動産が63点、美容が65点と続く中、医療は明確に伸びしろが大きい業界といえます。
【結果発表】医療・クリニックサイトホームページ採点ランキングTOP18
お待たせしました。さっそく結果を見ていきます。
※ 本記事のスコアは、各サイトのHTML構造・メタ情報・お店情報の構造化など技術的な実装状況を機械的にチェックした結果です。企業やサービスの品質・信頼性・医療の質を評価するものではありません。
1位〜5位(上位グループ)
順位 | サイト名 | 総合スコア | 検索対策 | AI検索対応 |
|---|---|---|---|---|
1位 | 武田薬品工業 | 76点 | 76 | 75 |
2位 | メドレー | 74点 | 77 | 72 |
3位 | 大塚製薬 | 71点 | 73 | 72 |
4位 | ドクターズ・ファイル | 68点 | 70 | 65 |
5位 | Caloo | 66点 | 66 | 62 |
1位は武田薬品工業(76点)
製薬企業がトップ。検索対策スコア76点・AI検索対応スコア75点と、両方で高水準。グローバル製薬企業として、Web戦略への投資レベルが業界の中で一段上にあることが伝わってきます。
2位はメドレー(74点)
医療従事者向け・患者向けの情報プラットフォーム。検索対策スコア77点が全18社の中で最高値でした。医師検索や薬局検索のページが、情報がきちんと整理されている印象です。
3位は大塚製薬(71点)
武田薬品に続く製薬大手。AI検索対応スコア72点は上位の中でも安定感があります。「健康情報の発信」に力を入れている企業ほど、AI検索での評価が高いというパターンが見えてきます。
4位はドクターズ・ファイル(68点)
クリニック・医療機関の情報サイト。検索対策がしっかり実装されており、医療ポータルの中では健闘しています。
5位はCaloo(66点)
病院・クリニック検索サービス。業界平均57点を9点上回るスコアで、医療系の情報整理ができているサイトとして評価できます。
6位〜10位(中位グループ)
順位 | サイト名 | 総合スコア | 検索対策 | AI検索対応 |
|---|---|---|---|---|
6位 | 病院なび | 66点 | 68 | 63 |
7位 | 慶應義塾大学病院 | 62点 | 62 | 60 |
8位 | EPARK | 62点 | 64 | 57 |
9位 | ウエルシア薬局 | 61点 | 61 | 58 |
10位 | がん研有明病院 | 61点 | 64 | 59 |
6位の病院なび(66点)はCalooと並ぶ医療ポータル。業界平均を上回るスコアです。
注目は7位の慶應義塾大学病院(62点)です。国内トップクラスの大学病院でも、業界平均のわずか5点上にとどまっています。
10位のがん研有明病院(61点)はがん専門医療機関として知名度が高い施設です。検索対策64点とそこそこですが、AI検索対応が59点とやや差があります。専門性をWeb上でもう少し伝えられる構造にできると、スコアは上がりやすいはずです。
ここまで読んで「自分のクリニックは何点くらいなんだろう?」と思った方へ。
サイト採点くんなら、URLを入れるだけで30秒でスコアがわかります。
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11位〜18位(一覧)
順位 | サイト名 | 総合スコア | 検索対策 | AI検索対応 |
|---|---|---|---|---|
11位 | CLINICS | 61点 | 64 | 59 |
12位 | 杏林大学病院 | 56点 | 56 | 55 |
13位 | 聖路加国際病院 | 54点 | 56 | 53 |
14位 | 第一三共 | 51点 | 52 | 49 |
15位 | エムスリー | 47点 | 48 | 47 |
16位 | curon | 36点 | 36 | 33 |
17位 | 国立がん研究センター | 32点 | 32 | 31 |
18位 | 順天堂大学病院 | 27点 | 26 | 28 |
最も驚いたのは、18位の順天堂大学病院(27点)と17位の国立がん研究センター(32点)です。
どちらも日本を代表する医療機関です。ただし、ホームページの作りという観点から見ると、ページの題名の最適化、クリニック情報の伝え方、AI検索への対応があまり進んでいない状態でした。
公的機関は予算の使い道が制限されることも多いし、「Web対策のためにサイト改修を」という説明が通りにくい環境がある。ただし、患者さんが情報を探す手段がどんどんWeb・AI検索に移っている以上、これは早めに手を打つべき課題かな、とは感じます。
※スコアはあくまで「サイトの基本対策の実装度」を測るものであり、実際の検索順位や患者数を直接反映するものではありません。
スコアから見えた医療業界の3つの傾向
18社分のデータを並べると、業界全体のパターンが浮かび上がってきました。
①製薬企業が病院・クリニックを上回る
今回最も意外だったのが、武田薬品(76点)・大塚製薬(71点)といった製薬企業が、各種病院サイトを上回ったという結果です。
製薬企業は「患者・医療従事者への情報発信」をビジネスの核に置いているぶん、Web戦略への投資と実装の質が高い。対して病院は「来院した患者さんを診る」ことが本業のため、Webの基本対策は後回しになりやすい構造があるのかな、と感じます。
②「権威性」がWebで伝わっていない
医療サイトはGoogleが特に厳しく評価する領域です。「誰が書いているか」「どの機関の情報か」を、検索エンジンとAIが理解できる形で示すことが重要になります。
大学病院・研究機関は「実態としての権威性」は世界レベルです。でも、その権威性をWebで正しく伝えられているかというと、スコアを見る限り多くのサイトで実装が不十分です。
監修している医師の情報、診療科ごとの専門性、医療機関としての公式情報を、検索エンジンとAIが読み取りやすい形で整理する。これだけで、医療サイトのスコアは大きく上がります。
③業界平均57点は4業界中最低。伸びしろが最も大きい
弊社がこれまで採点してきた業界の中で、医療業界の57点は最低水準です。
これは「先に動けばすぐに業界内トップに立てる」と見るべきだと思います。医療・クリニックのWebは今まさに、少し丁寧にWeb対策をするだけで差がつきやすいタイミングに来ています。
AI活用や業務改善について、お気軽にご相談ください
無料で相談する「うちのクリニックも同じくらい取れる?」と思った方へ
この記事を読んで「うちのクリニックはどう?」と思った方もいるかもしれません。
サイト採点くんで高スコアを出すのに、サイトの規模は関係ありません。基本の項目をひとつずつ丁寧にやっているかどうか、それだけです。
ページの題名と説明文、クリニック情報の伝え方、ページの表示速度、AI検索への対応、この4つを押さえるだけで、大手病院サイトに並ぶスコアを取るクリニックが実際に出てきています。
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医療サイトのホームページスコアを上げる5つの施策
ランキングを見て「じゃあ具体的に何をすればいい?」という方のために、今回のスコアデータから見えた改善ポイントを5つまとめました。
施策①ページごとの題名と説明文を最適化する
ページの題名と説明文(一覧で表示される短い紹介文)が全ページ共通になっているサイトが、今回の診断でも複数ありました。特にクリニックや病院の場合、「診療科ページ」「アクセスページ」「医師紹介ページ」それぞれに異なる題名を設定するだけで、検索対策スコアは大きく改善します。
「内科・皮膚科|〇〇クリニック|渋谷区」のようにエリア名・診療科名を含めた題名にするのが基本です。
施策②クリニック情報をGoogleに伝える設定を入れる
今回の診断で最も差が出たのがこの項目です。
医療機関の情報(所在地・診療時間・電話番号)、診療科目、医師情報、よくある質問などを、GoogleやAIが正確に読み取れる形で記述しておくと、検索結果での表示や、AI検索からの引用精度が大きく向上します。
特に医療領域では、「誰が書いているか」「どの機関の情報か」を構造的に示すことが、Googleの評価に直結します。
施策③監修医師の情報を正しく見せる
医療情報のページに「監修:〇〇科 △△医師」と書いてあるサイトは多いですが、それを「機械が読み取りやすい形」で実装しているサイトはほとんどありません。
テキストで書くだけでなく、監修者の所属・専門・資格を構造化して記述することが、AIにも検索エンジンにも信頼性を伝える効果的な方法です。
施策④AI検索に対応したコンテンツを作る
ChatGPT、Gemini、Perplexityなどのサービスで「〇〇クリニック 評判」「この症状 何科に行けばいい」といった検索が急増しています。
AI検索は、サイトの情報を要約して回答するため、見出しの階層構造、箇条書き、よくある質問の整理が重要です。診療内容の説明ページや症状別のQ&Aページをこの形式で作るだけで、AI検索での情報引用率が上がります。
施策⑤ページの表示速度を上げる
医療サイトにはスタッフ写真や施設の画像が多いですが、画像が重くてページ表示が遅いケースがよく見られます。
画像を軽くする(WebPという形式に変換する)、読み込みのタイミングを調整する、この2点だけでも体感速度は大きく変わります。
「うちのサイト、具体的に何から直せばいいの?」
サイト採点くんでは、スコアだけでなく改善すべき項目も20個ほどピックアップして一覧で確認できます。「自分で直せるもの」「業者に頼むもの」も分かる形で出るので、優先順位をつけやすいです。
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よくある質問(FAQ)
Q. このスコアは何を測っているの?
Googleなどの検索エンジンに見つけてもらえるかの基本対策と、AI検索(ChatGPTやGeminiなど)にクリニックの情報を正しく読み取ってもらえるかの対応度を、46項目でチェックして100点満点で評価しています。ページの題名と説明文、クリニック情報の伝え方、ページの表示速度、スマホ対応、よくある質問ページの有無などが主な評価項目です。
Q. 医療ポータル(Caloo・病院なびなど)に登録していれば自院サイトの対策は不要?
そうとは言い切れません。ポータル経由は集客できますが、競合他社も同じ土俵に乗るため、差別化しにくいのが現実です。自院サイトからの直接予約・問い合わせが増えると、見込み患者の質が上がりやすく、自費診療への転換率も改善します。
Q. スコアが低いと検索順位も低くなる?
必ずしもそうではありません。サイトの歴史の長さ・コンテンツ量・他のサイトからのリンクの数など、スコアに含まれない要因も検索順位に影響します。ただし、スコアが高いサイトほど、これから先の検索アルゴリズムの変化やAI検索の普及に対して有利なポジションにあるといえます。
Q. 小さなクリニックでも大学病院に勝てる?
スコアという観点では十分に可能です。今回の結果でも、大学病院の複数サイトが業界平均57点を下回っています。ページの題名・クリニック情報の伝え方・ページの表示速度・AI検索への対応の4点を丁寧に押さえることで、小規模クリニックでも上位スコアを取ることができます。
Q. 自院のスコアはどうやって確認するの?
サイト採点くん(https://saiten-kun.com)でURLを入力するだけで、30秒でスコアが確認できます。無料で利用でき、スコアだけでなく改善すべき項目も合わせて確認できます。
医療・クリニック業界、ホームページ改善の伸びしろは本当にまだまだあります。
業界平均57点という数字は「みんなまだやってない」を意味します。
つまり、今動けば業界内でいち早く頭一つ抜け出せる。特に地域のクリニックにとって、Webからの新規患者獲得は今後の経営を左右するテーマになっていきます。
まずは自院サイトの現在地を知ることから始めてみませんか? URLを入れるだけ、30秒で結果が出ます。



