Claude Code Tips集
「業務シーンから探す」と「Tipsから探す」の2つの入り口で、Claude Code × MCP の実践ノウハウを揃えています。IGS の実業務で動いている内容だけを書いています。
初めて触る人が知りたい順に並べています。上から順に読むと、環境設定 → 安全運用 → 指示の出し方 → 文章・数字 → 業務シーン → 自動化、と段階的に身につきます。
1. まず最初の設定(8件)
Claude Code をこれから触る人向け。最初に揃える環境と CLAUDE.md の基本
Windows なら WSL2 上で動かす
Claude Code を Windows ネイティブで動かすと依存関係でハマりやすいので、WSL2(Windows 上の Linux 環境)に入れるのが楽です。Cursor のターミナルで `wsl` → `claude` の流れで起動できます。
Auto Mode 中は確認しすぎない
Auto Mode は「自律的に動いてくれ」というモードです。低リスクな作業(編集・追加・テスト)はそのまま走らせて、判断材料が足りないときだけ確認に戻ると、テンポを崩さずに進みます。
CLAUDE.md は20行から始める
最初から完璧に書こうとせず、20行の最小ルールから始めます。Claude が間違えたタイミングで1行ずつ足していくと、無駄なルールが溜まりません。
CLAUDE.md には「やってほしくないこと」も書く
CLAUDE.md に「やってほしいこと」だけ書くと、Claude は書かれていない領域で勝手な判断をしがちです。
CLAUDE.md を変えても反映されない時はセッションを区切る
CLAUDE.md にルールを足したのに守ってくれない、というのはよくあります。原因の多くは、Claude が会話の最初に読み込んだ古い CLAUDE.md のまま動き続けていることです。
settings.json で許可コマンドを絞る
settings.json の `permissions.allow` に、毎回確認なしで実行していい安全なコマンドを登録しておけます。たとえば `Bash(git status)` を allow に入れると確認なしで走り、`git push` は allow に入れなければ毎回確認が入ります。さ
業務ごとに CLAUDE.md を分ける
ブログ・経理・SNS・営業資料などを1つの CLAUDE.md にまとめると、ルールが100行を超えて読みにくくなり、Claude も判断を間違えはじめます。
ファイル名・フォルダ名のルールを CLAUDE.md に書く
「メール下書き_最新.md」「メール下書き_最新2.md」のように Claude が好き勝手な名前でファイルを作ると、半年後に探すのが地獄になります。
2. 事故を防ぐ・安全運用(8件)
推測の混入・勝手な実行・暴走を物理的に防ぐ
Claude に「推測か事実か」を必ず分けさせる
Claude は何でも自信ありげに答えてくるので、推測も事実も同じ口調で並びます。これをそのまま信じて顧客への提案資料に貼ると、後で「そんなデータ存在しない」事故が起きます。
「いいかも」「なるほど」を AI に「確定」と解釈させない
「いい気はする」「整理したいね」と独り言レベルの感想を、Claude が「やって OK」と解釈して確認なしで本格的な改修を始める事故があります。後で「そこまでとは言ってない」と気付いても、書き換わったファイルを戻すのに時間がかかります。
AI が即「すみません」と意見を反転させるのを止める
Claude に何かを指摘すると、即「あ、おっしゃる通りです」と前案を真逆に反転させることがあります。コロコロ意見が変わると、どちらが本音か分からなくなります。
危険操作は hooks で物理的にブロックする
CLAUDE.md に「ファイル削除禁止」と書いていても、Claude が間違えて `rm -rf` を実行する可能性はゼロではありません。settings.json の hooks 機能で、特定コマンドが走る前に物理的に止める設定を入れておくと、ルール違反を実行段階で阻止できます。本当に守らせたい
送信・公開・削除は必ず人の確認を挟ませる
メールの送信、記事の公開、データの削除、外部サービスへの書き込みは、戻せない作業です。Claude が勝手にやると取り返しがつきません。
メール送信や DB 更新で事故らない流れ
メール一括送信・DB更新・広告KW追加など外部サービスへ書き込む処理は、まず dry-run(実行せず結果だけ表示)→ 内容を確認 → `--execute` フラグで本番反映、の二段構えにすると事故を防げます。
頼んでない場所まで触らせない
「タイトルだけ直して」と頼んだのに、本文の他の段落まで書き換えていた、という事故が起きます。Claude は「ついでに気になったところも整えておきました」をやりがちです。
「やります」「終わりました」だけで終わらせない
「○○しておきました」と返事が来たので安心していたら、実際には何も実行されていなかった、というのは Claude あるあるです。
3. 指示の出し方(9件)
Claude に正しく伝わるプロンプトの基本
やりたいことを最初に1行で言わせる
「とりあえずブログ書いて」「いい感じに整理して」のような曖昧な指示は、Claude が空気を読んで勝手な方向に走り出します。後で「そうじゃない」とやり直しになるのが一番もったいない時間です。
頼みごとは1回1つに絞る
「ブログ書いて、画像も作って、SNSにも投稿して、ついでに経費も入力して」と一気に頼むと、後半のタスクが抜け落ちたり、最初の方のタスクが雑になったりします。
出力フォーマットを先に指定する
「○○について教えて」だけだと、長文で返ってきたり箇条書きで返ってきたり、毎回バラバラになります。最初に「表で」「3行で」「賛成・反対・中立の3案で」のように出力フォーマットを指定すると、欲しい形のまま受け取れます。
「画像」「資料」と AI に頼む前に、写真かモックかを決めておく
「画像作って」と Claude に頼むと、写真素材を期待していたのに HTML の線画モックが返ってくる事故が起きます。最初に「種類」を選ばせます。
「カッコよく」「ダサい」と AI に頼む時は、参考の実物を1本渡す
「もっとカッコよく」「ダサい」と Claude にお願いすると、想像と全然違う案が大量に返ってきて時間が溶けます。最初に参考の実物を 1 枚渡すと、一発で噛み合います。
「読みやすくして」と AI に頼む時は、4要素まとめて変えさせる
「資料を読みやすくして」と Claude に頼むと、行間だけ広げる修正で見比べてもほぼ変わらない、というやり取りを何往復もします。読みやすさが本当に変わるのは、4 要素を同時に動かした時だけです。
比較する対立軸を、雑に決めさせない
「A と B どっちがいい?」と Claude に頼むと、よく見ると A と B で役割の階層が違っていて、本当の答えは「両方を組み合わせる」だった、ということがあります。
長い文章はコピペでなくファイル経由で渡す
議事録・契約書・長文メールなどを Claude に渡すとき、本文をそのままチャットに貼り付けると、途中で切れたり Claude の動きが鈍くなったりします。
迷ったら「3案出して」で頼む
タイトル案・キャッチコピー・メール件名など、1つだけ書かせるとピンとこない時があります。「3案出して、それぞれの狙いと差を1行で書いて」と頼むと、選びやすくなる上に、自分で書く時のヒントも一緒に得られます。
4. 対話のトラブル対処(5件)
ズレた時・噛み合わない時のリカバリ手順
違う方向に進んでいたら、戻してから言い直す
「違う、そうじゃなくて…」と新しい指示を重ねると、ズレた状態の上にさらに修正が積まれて余計に複雑になります。
答えに違和感があったら根拠を聞き返す
「えっ、そんな仕様だっけ?」と感じたら、その違和感は大体当たっています。Claude は自信ありげに間違えるので、こちらが流すと事故ります。
AI への同じ指示で 3 回ダメ出しが続いたら、前提が違うと疑う
AI への同じ指示で「違う」が 3 回連続続いたのに、表面の文言を変えて 4 回目もズレた答えが返ってくる事故が起きます。3 連続ダメ出しの時点で、こちらが理解している前提そのものがズレています。
うまくいかなくなったら一度止まって計画し直す
エラーが連続したり、Claude の修正で別の問題が増えたりした時は、その場で粘らず一度作業を止めます。「何が起きていて」「なぜそうなって」「次に何をするか」を3行で言語化させてから次の手を打つと、ドツボにはまらずに済みます。CLAUDE.md に「うまくいかなくなったら止まって再計画する」と書いて
会話が重くなったらリセットする
セッションが重くなってきたら会話履歴をリセット。重要な学びは memory(記憶ファイル)に保存してから区切ると、続きでも思い出してくれます。
5. 文章・記事の質を守る(12件)
ブログ・LP・SNS の品質ラインを揃える
お客様の声や事例を AI に捏造させない
LP やチラシのドラフトを Claude に書かせると、頼んでもいないのに「導入後3ヶ月で売上が2倍に」「お客様の声: 〇〇株式会社 田中様」のような架空のお客様事例を入れてくることがあります。これをそのまま世に出すと景品表示法(優良誤認)に引っかかります。
記事の書き出しに「先日◯◯さんが…」と AI に書かせない
記事のリライトを Claude に頼むと、冒頭に「先日、家族から〜と聞かれた」のような体験談を勝手に書いてくることがあります。全部創作で、読者に「嘘では?」と思われたら信頼が落ちます。
業界向け記事で「最下位」「絶望」を AI に言わせない
業界向けの記事ドラフトを Claude に書かせると、「絶望的」「最下位」「ヤバい」のような煽り表現が混入することがあります。当の業界の人が読んだ瞬間に閉じます。
文章の AI 臭は「演出過多」を削れば消える
SNS 投稿やブログを Claude に書かせると、「── そう、その時だった。」のようなダッシュ・1 行の溜め・綺麗すぎる締めが頻発し、AI 臭が漂います。
調査結果は必ず実 URL で裏取りさせる
Claude に競合調査や市場リサーチをさせると、もっともらしい数字や引用を返してきますが、その出典が実在するとは限りません。「○○協会 2024年調査」のような出典名だけ立派で、現物が見つからない、というのは日常的に起きます。
文体ルールは CLAUDE.md に書いておく
メール・ブログ・お知らせ文をその都度「ですます調で」「絵文字なしで」「1文短めで」と書き直すのは面倒です。
ブログの文体ルールは記憶ファイルに書いておく
毎回プロンプトに「ですます調で・1文40字以下で・煽り表現禁止」と書くのは面倒なうえ、入れ忘れると記事のトーンがブレます。記憶ファイル(memory)に1回書いておけば、以降は自動で守ってくれます。
社内文書のトーンを CLAUDE.md で全社統一する
```text
既存記事のリライトは、まず取得してから
「あの記事を SEO 観点で書き直して」と依頼すると、Claude が記憶やキーワードから推測して書き始めることがあります。これをやると、すでに公開している本文と齟齬が出て、既存読者を混乱させます。
microCMS は公開ではなく下書き保存で渡す
Claude Code に microCMS への投稿を任せる時は、**ステータスを必ず「下書き」固定**にします。「公開」までさせると、誤字・事実誤認・社内事情の取り違えがそのまま読者の目に届きます。
アイキャッチの日本語タイトルは画像に焼かない
画像生成 AI は、日本語の文字を画像内に綺麗に配置するのがまだ苦手です。「無料」が「無科」になる、句読点が崩れる、といった事故が起きやすいです。
ブログ記事1本を下書き保存まで仕上げる
「誰が」「何に困って」「何を知りたいか」の3点を1行で渡すと、的外れな記事になりにくいです。
6. 数字・判断の質(5件)
数字や進捗を扱う時の鉄則
業務に関わる数字は「業界相場」と並べて検証させる
Claude に金額・件数・人数を計算させると、式は綺麗でも数字が桁違いで間違っていることがあります。そのまま社外に出すと事故です。
数値が急変したら「なぜ?」を必ず聞かせる
レポートに数字を並べただけだと「で、これは良いの?悪いの?」がわかりません。Claude に「前週比で20%以上動いた数字には、考えられる理由を3つ並べて、確認すべき箇所もセットで書いて」と頼んでおくと、報告が一気に判断できる材料に変わります。
進捗報告は「完成・途中・手つかず」の3段階で答えさせる
長めのタスクを Claude に任せたあと「どこまでできた?」と聞くと、専門用語と長文がズラズラ返ってきて何が終わって何が残っているか掴めなくなります。
進捗を尋ねる時、「いつ時点の情報か」を必ず併記させる
「あの案件は今どうなってる?」と Claude に聞いて「正常稼働中」と返ってきても、その情報が 1 週間古い可能性があります。日付なしの状態報告は罠です。
大事な判断の前に「過去の自分のメモ」を AI に読ませる
新しい設定で何時間か遠回りした後、過去の自分のメモに同じ問題と解決手順が全部書いてあった、と気付くことがあります。「前に決めたはず」と思った時こそ、新案より前にメモを開く時です。
7. 業務シーン別(6件)
メール・提案書・朝の整理・リサーチ
メール返信の下書きは「過去の自分のメール」を読ませてから
「このメールに返信して」とだけ頼むと、Claude は妙にかしこまった or 妙にカジュアルな文章を出してきます。代表が普段書いているトーンとはたいてい違います。
提案書を書かせるときは「過去の提案書」を1〜2件先に読ませる
提案書をゼロから書かせると、構成も語彙も一般論っぽくなって自社の色が消えます。
朝のスタートは「今日やること」を最初に確認させる
業務開始時に Claude に「おはよう」と挨拶するだけで、昨日の work-log と未完了タスクを読み込んで「今日やるべきことの候補」を3つ出してくれる、という運用ができます。
1日の終わりに「今日やったこと」を Claude にまとめさせる
業務終了時に「今日 Claude と一緒にやったことを `work-log/{今日の日付}.md` にまとめて」と頼むだけで、判断や事実が記録に残ります。
リサーチが薄い時は別クエリで深掘りさせる
「○○について調べて」と頼んで返ってきた答えが薄い時、すぐに「調べられない」で終わらせません。検索ワードの組み合わせを変えるだけで、出てくる情報量は大きく変わります。
リサーチは「分担して並列で」が速い
「競合10社を調べて」と1人の Claude に頼むと、1社目が終わる頃には大体疲れて雑になります。サブエージェント(別作業を任せるClaude)を使えば、10社を10人で同時に分担して、最後にまとめだけメインの Claude にやらせる、という働き方ができます。所要時間が単純に1/10になります。
8. 自動化・仕組み化(10件)
繰り返し作業をスキル・/loop で自動巡回
毎日打つプロンプトは「スキル」にまとめる
「今日のSNS投稿下書き作って」「議事録を要約して」「経費を集計して」のように、毎日同じパターンで打つ指示があるなら、それは Claude Code の「スキル」(再利用パターン)にまとめておくのが楽です。
同じ説明を毎回繰り返したくない
「これ覚えておいて」と言うと、Claude が記憶ファイル(memory)に残してくれます。次のセッションでも自動で読み込まれるので、同じ説明を毎回しなくて済みます。
サブエージェントを並列で動かすなら見本を1件渡す
別作業を任せる Claude(サブエージェント)を10件並列で動かすとき、最初の1件だけ自分で完成させてプロンプトに貼ります。10件並列で出してもセクション順や字数感がそろい、後の手直しがほぼ不要になります。
毎朝の定常作業は /loop で自動巡回させる
毎朝の SNS 投稿下書き、毎週の売上レポート、毎月の経費まとめなど、繰り返しの定常作業は `/loop` で自動巡回させられます。
毎月の売上+経費サマリーを freee から自動生成
```text
月末請求書の催促を自動化する
freee から「期日を過ぎた未入金請求書」を引きます。
毎週月曜の SEO レポートを自動で受け取る
最初に「先週との比較」「上位5キーワード」「ページ別」など、見たい数字を箇条書きで Claude に渡します。
競合サイトの動きを週1で自動チェックする
```text
「準備中」のままの申請を放置しない仕組みを作る
広告審査・口座開設・補助金申請・ASP 登録。一度「準備中」のラベルが付いた申請は視界から消えがちで、1 件見落とすたびに機会損失が積み重なります。月 1 で自動洗い出しの仕組みを Claude に作ってもらいます。
過去に AI から「無理」と返ってきた件は、3 ヶ月ごとに聞き直す
「この連携は API で取れない」と Claude が判断して諦めた案件が、後から「設定を 1 行変えるだけで取れた」と分かることがあります。AI 関連の「無理リスト」は鮮度がすぐ落ちます。
9. エラー対応(2件)
外部連携エラーなど実体験ベースの復旧