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Claude Codeのレートリミット問題、Codex CLIで解決した話

Claude Codeのレートリミット問題、Codex CLIで解決した話

代表の後藤です。

先日、Claude Codeでいつも通り作業をしていたら、こんな返事が返ってきました。

「リミットに達しました。〇時間後にリセットされます」

Claude Codeのレートリミット、厳しくないですか?

現在の仕組みは「5時間ごとにリセットされる」ようになっており、重い作業(大量のファイル編集など)を続けていると、結構あっさり当たる方が多いと聞きます。

月額プランの種類によっても上限が違うのですが、フルで使い倒すと「もう制限?」みたいな場面が出てきます。MaxプランでなくProプランであれば尚更です。

で、止まったらどうするか。

普通は「リセットまで待つ」しかありません。これが地味につらい。

そこで私が考えたのは「もう一つAIを雇おう」でした。

具体的には、OpenAIの「Codex」を並走させる仕組みを構築しました。

最近Codexという名前をよく耳にする方も多いのではないでしょうか?Claude Codeが止まっても、Codex CLIに作業を渡せば続けられる。1人社長にとっての「AI 2台体制」です。

今回は、この仕組みの全体像と、私が実際にどう運用しているかを整理します。

Claude Codeのレートリミットで作業が止まる問題

まず前提として、Claude Codeはものすごく便利です。

私は約10個のMCPを繋いで業務をほぼ全部自動化しています。

ただ、フル稼働させると問題が出ます。

レートリミットです。

Claude Codeには、5時間ごとに使える量の上限があります。

普段の軽い作業ならまず当たりませんが、こういう作業をやると一気に消費します。

  • 大量のファイルを一気に編集する
  • 仕様書から数百行のページを実装させる
  • 本格的なリファクタリング
  • 長時間のデータ分析セッション

私の場合、自社サイトの大型改修などをやっていると、午後にはだいたい一度引っかかります。

「まだ作業が途中なのに、5時間待たないといけない」

この時間ロスはけっこう痛い。

普段使いしている方なら分かると思います。

Codex CLIとは(OpenAI公式のAIコーディングツール)

そこで登場するのが「Codex CLI」です。

これはOpenAIが公式に出しているCLIツールで、ChatGPTのサブスクリプション(Plus・Pro等)やAPIの従量課金で使えます。

中身はGPT-5系のモデルが動いていて、ターミナルから直接「コードを書いて」「ファイルを編集して」と日本語で指示できます。

Claude Codeとほぼ同じ感覚で使えますが、ベンダーが違います。

  • Claude Code → Anthropic製(Claudeを使う)
  • Codex CLI → OpenAI製(GPTを使う)

レートリミットの大事なポイントは、この2つは別カウントという点です。

Claude Codeで上限に達しても、Codex CLIはまだ使える。逆も同じ。

つまり、両方契約していれば実質的にレートリミットを2倍にできるわけです。

ChatGPTは「Plus:3,000円/月、Pro:16,800円/月」。

Claudeは「Pro:$20/月、Max:$200/月」。

両方合わせても月数千円〜数万円ですが、これで「業務が止まらない体制」が手に入る。1人社長にとってはかなりコストパフォーマンスが良い投資だと思っています。

連動セットアップの方法

単純に2つのAIを並行で使うだけなら、それぞれ別々に指示すれば済む話です。

ただし、それだと毎回「弊社のターゲットは誰で、この作業はこうやってて」のような前提を毎回説明する必要が出てきます。これはかなり面倒です。

今回、私はClaude CodeとCodex CLIに「同じ前提知識」と「同じ記憶」を持たせる連動セットアップをしました。

やったことはこの4つです。

①プロジェクト指示書を共有

Claude Codeは「CLAUDE.md」、Codex CLIは「AGENTS.md」というファイルでプロジェクトのルールを伝えます。これを同じファイルに統一しました(シンボリックリンクで共有)。

これで、どっちのAIに話しかけても「弊社のターゲット読者は○○で、△△は絶対にしないでください」のようなルールが効きます。

②メモリ(記憶)を共有

Claude Codeには「メモリ」という、過去のやり取りや重要事項を記憶する仕組みがあります。

これも同じファイルにシンボリックリンクで共有しました。

どっちのAIに話しても「あ、それは先週決めた方針ですね」と覚えていてくれます。

③MCPを移植

Claude Codeに繋いでいる10個のMCPサーバーを、Codex CLI側にも移植しました(一部互換性の問題で動かないものもあります)。

これで、Codex CLIからもGmail・freee・microCMSなどを直接操作できます。

④起動コマンドのエイリアス

プロジェクトごとに起動コマンドを用意しました。たとえば「codex-xxx(プロジェクト名)」と打てば、自社サービスの作業環境でCodex CLIが立ち上がります。

これで、別ターミナルでClaude CodeとCodex CLIを並走させても、迷うことなく作業を割り振れます。

運用パターン(1行プロンプトで仕事を渡す)

並走の運用で一番大事だと感じているのが、「仕様書を先に書いて、AIに1行で投げる」スタイルです。

どういうことかというと、こういう流れです。

  1. Claude Codeで仕様書を書く(戦略判断・設計が必要なので、ここはClaudeが得意)
  2. 仕様書をMarkdownでファイルに保存
  3. Codex CLIに「この仕様書の通り実装して」と1行で渡す
  4. Codex CLIが仕様書を読んでファイル編集・実装
  5. 完成したらClaude Codeに戻ってチェック・PRを出す

Claude Codeは「考える役」、Codex CLIは「手を動かす役」という分業です。

なぜこの分業がいいかというと、両方のAIの強みが違うからです。

  • Claude:「微妙な判断」や「長い文章の組み立て」が得意
  • Codex:「大量のコードを一気に書く実装」がスピーディー

そして仕様書が間にあることで、AIが代わっても結果がブレません。

これは私の体感ですが、仕様書なしで「あれ作っといて」と投げるより、仕様書ありで「これ通り作って」と投げる方が、後で手直しする量が半分以下になります。

Codexを並走した効果

最近、自社サービスのページを1つ追加する作業を、この並走スタイルでやってみました。

いつもなら、Claude Codeで仕様検討から実装まで一気にやって、約2時間で完成する作業です。

これを、下記の流れに変えました。

  • Claude Code → 仕様書だけ書く(30分)
  • Codex CLI → 実装する(1時間)
  • Claude Code → 完成チェック・PR作成(30分)

合計時間はほぼ同じですが、その間にClaude Code側で別の作業を進められるのが大きい。

Codex CLIが2時間ぶっ通しで実装している間、私はClaude Codeで別のプロジェクトを進める。

1人社長の最大の弱点は「自分の時間が有限」ということ。

これを「AIを並走させる」で解決できる、というのが今回の発見でした。

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コストを抑える工夫(モデル切替)

並走運用で意外と効くのが、作業に応じてAIモデルを切り替えることです。

Claude Codeには複数のモデルが用意されていて、

  • Opus(最強・高コスト)
  • Sonnet(バランス型・中コスト)
  • Haiku(軽量・低コスト)

の3種類があります。

何でもOpusで使うとレートリミットがすぐに来ますし、コストも跳ね上がります。

一方、何でもHaikuだと品質が落ちる場面があります。

私は、こんな感じで使い分けています。

  • 戦略判断・文章作成 → Opus
  • データ取得・実装・整理作業 → Sonnet
  • 機械的な処理(大量タグ付け等)→ Haiku

これだけで、レートリミットに当たる頻度は体感で半減しました。

「Opus じゃないと無理」と思っていた作業の8割は、Sonnetでも問題なくできます。普段使いはSonnet、「ここぞ」というところでOpus、という方針が現実的かなと思います。

注意点(やってみて気づいたこと)

いいことばかり書いてきましたが、注意点もいくつかあります。

①Codex CLIにもレートリミットはある

当然ですが、同じく重い作業を続けるとリミットに当たります。実データがなくて恐縮ですが、Codexの方が若干リミットまで到達しにくい、と言われています。

②得意・不得意がある

Codexは忠実にコードを書ける、という特徴があります。ただし、CLIに微妙な日本語のニュアンス調整を頼むと、独特のクセが出ることがあります。文章作成系はClaude側に寄せる方が安定します。

③設定の同期は手動

CLAUDE.mdとAGENTS.mdをシンボリックリンクで共有していますが、新しいプロジェクトを追加するときは両方の設定をいじる必要があります。慣れれば数分ですが、最初は戸惑うかもしれません。

④契約料金が増える

Claude Pro/Maxに加えてChatGPT Plus/Proも契約することになります。月数千円〜数万円の追加コストです。「Claude Codeのリミットに月1回しか当たらない」程度なら、わざわざ並走させる必要はないと思います。

1人社長(フリーランス)にとってのメリット

最後に、なぜこの並走運用を1人社長やフリーランスにおすすめするのか。

理由はシンプルで、「1人で全部やらなきゃいけない」からです。

大企業ならエンジニアを並列で走らせて、Aさんが仕様を書いてBさんが実装する、ということが普通にできる。でも1人社長は全部自分。

並走の仕組みを使えば、

  • 仕様を書く役(Claude Code)
  • 実装する役(Codex CLI)

の2人体制が、1人で実現できます。

もちろん最終判断は自分がしますが、「全部1人でやる」のと「2台のAIに動いてもらいながら自分は判断と確認に集中する」のでは、進む速度がまったく違います。

「Claude Codeを使ってるけどリミットで止まることが増えてきた」という方は、Codex CLIの並走を一度試してみる価値があると思います。

よくある質問

Q. Codex CLIは無料?

A. ChatGPTのサブスクリプション(Plus月$20、Pro月$200など)で使えます。API課金は基本的に不要です。

Q. Claude Codeと何が違う?

A. 機能面はほぼ同じですが、使われているAIモデルが違います。Claude CodeはClaude、Codex CLIはGPT。文章のクセや得意分野に違いがあります。レートリミットも別カウントです。

Q. プログラミング知識は必要?

A. 最初のセットアップでターミナルを少し触る程度です。コードを書く必要はありません。私自身、非エンジニアです。

Q. 両方使う必要はある?

A. Claude Codeのリミットに月1回程度しか当たらない方は、並走の必要はないと思います。「週に何度も止まる」「重い作業を毎日やる」という方には効果が大きいです。

Q. 連動セットアップは難しい?

A. 慣れれば30分〜1時間程度です。CLAUDE.mdとAGENTS.mdをシンボリックリンクで共有するのが少し技術的ですが、ターミナルに1〜2行コマンドを打つだけです。

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