

この記事の著者
後藤 佑輔
IGS代表大和証券、
代表の後藤です。
10個
これ、何の数字かというと、私がClaude Codeに繋いでいる外部サービスの数です。
Chatwork、Gmail、Googleカレンダー、freee(会計)、microCMS(ブログ)、GA4(アクセス分析)、Search Console(検索分析)、X、Supabase(データベース)、Googleドライブ。
何がすごいかというと、朝「おはよう」と打つだけで、メールやチャットの未返信メッセージ一覧が出てきて、今日のスケジュールと一緒にToDoリストを出してくれる。
「今月の経費まとめて」と言えば、freeeの未処理明細を取得して仕訳案を作ってくれる。
これ、全部1人でやっています。
今回は、この仕組みを可能にしている「MCP」という技術と、私が実際にどう使っているかを公開します。
MCP(Model Context Protocol)とは?
まず「MCPって何?」という話から。
簡単に言うと、AIと外部サービスを繋ぐための共通規格です。
Claude Codeに「GmailのMCPサーバー」を繋ぐと、Claudeが直接Gmailにアクセスして未読メールを確認できるようになる。「freeeのMCPサーバー」を繋げば、会計データを直接取得できる。
要するに、AIがそのツールを直接触れるようになる仕組みです。
MCP自体はAnthropic(Claudeの開発元)が2024年末に公開した規格です。今ではfreee、Chatwork、Google系サービスなど、多くの業務ツールがMCP対応しています。
実際にやっていること①「朝の業務開始が30秒で終わる」
以前は、Gmail開いて、Chatwork開いて、カレンダー開いて…と、これだけで10分以上かかっていました。今は「おはよう」と打つだけです。
地味に結構使えます。毎朝の10分が30秒になるのは大きい。
実際にやっていること②「ブログ記事が”企画だけで完成”する」
この記事も含め、ブログ記事の制作を大幅に自動化しています。
やっていること:
- 企画(テーマ)を伝える
- AIがキーワード調査(Search Consoleの検索データも分析)
- 記事を執筆
- アイキャッチ画像を自動生成
- microCMSに下書き投稿
1~5が一気通貫で進みます。
さらに、noteへの転載用原稿も自動生成。
内容やCTA差し替え、ハッシュタグ付与まで全部やってくれます。
手動の際は、1記事に半日かかることもありましたが、今はテーマさえ決まれば大部分が自動です。
もちろん最終チェックと微調整は自分でやりますが、私が普段伝えたいことを学習しているので、ブログに対する負担がまったく違います。
実際にやっていること③「X・Threadsに24時間自動投稿」
AIニュースの自動収集・投稿も自動化しています。
- AIが最新ニュースを自動収集
- 重要度をランキングして投稿順を決定
- 画像付きでX・Threadsに自動投稿
- 1日あたりX 8件、Threads 5件を時間帯を分散して投稿
PCの蓋を閉じていても投稿が続きます。
GitHub Actions(クラウドのスケジューラ)を使っているので、自分のPCが起動していなくても24時間動き続けます。SNS運用を「手で毎日投稿する」から「仕組みで回す」に変えたことで、投稿の継続性が格段に上がりました。
AIコンサルティング
この記事の仕組みを、
実際にやっていること④「サイトのアクセス分析が一言で済む」
「最近のアクセスどうなってる?」と聞くだけで、GA4のデータを取得して分析してくれます。
たとえば今日も「モバイルの滞在時間が短い原因を調べて」と指示したら、デバイス別のデータを取得→ページ別に分析→「外部リンクからの直帰が原因で、モバイル表示自体には問題なし」という結論まで出してくれました。
Search Consoleのデータも同時に見られるので、「どのキーワードで検索されているか」「どのページの検索順位が上がっているか」も一発で確認できます。
マーケティング担当を雇わなくても、AIがデータ分析をやってくれる。1人社長にとっては非常にありがたい仕組みです。
実際にやっていること⑤「経理・仕訳の自動化」
正直に言います。経理は一番面倒な業務でした。
で、freee(会計ソフト)をMCPで繋ぎました。現在は、こういう流れで実際に運用しています。
- 「未処理の明細を仕訳して」と指示
- AIがfreeeから銀行・クレカの明細を取得
- 過去の仕訳パターンから勘定科目を自動判定
- 仕訳案を一覧で提示
- 私が確認して「OK」→AIがfreeeに登録
AIが仕訳案を出す→人間が確認→登録。この流れなら、間違いがあっても登録前に気づけます。
月20時間ほどかかっていた経理作業が、大幅に減りました。直近の決算も、この連携を使って乗り切っています。
2026年5月の決算作業で、つまずいた所もありました。
- AIが仕訳を登録しても、元の銀行・カードの明細は、freeeの画面の「自動で経理」に「未確認」のまま残る(AIからは消せない仕様)
- 画面では「登録」を押さない(二重に計上されるため)
実際にやっていること⑥「アイキャッチ画像の自動生成」
このブログのアイキャッチ画像、全記事AIが作っています。
HTMLテンプレートを用意して、記事のタイトルに合わせてテキストを差し替え、自動でスクリーンショットを撮る。デザインは全記事で統一されています。
以前はCanvaで1枚20分かけて作っていましたが、今は1分もかかりません。
MCPの始め方(意外とハードルは低い)
「すごいのはわかったけど、難しそう」と思った方もいるかもしれません。
正直、最初のセットアップには少し手間がかかります。ただ、一度繋いでしまえば、あとは「日本語で指示するだけ」です。
必要なもの:
- Claude Code(Claudeの有料プラン。月$20~)
- MCPサーバー(使いたいサービスに対応したもの)
- ターミナル操作(Claude Codeでつなぐ場合だけ)
たとえばfreeeのMCPを繋ぐ場合、手順はこれだけです。
Claudeのアプリ(claude.ai)でつなぐ場合:
- 「カスタマイズ」→「コネクタ」を開く
- 「+ 追加」を押し、「カスタムコネクタを追加」を選ぶ
「カスタムコネクタを追加」が無い場合:「追加」→「カスタム」→「Web」の順に選ぶ
- 名前に「freee」、URLに「https://mcp.freee.co.jp/mcp」と入れて「続行」を押す(freee公式以外のURLは入れない)
- 認証の設定は変えずに「続行」を押す
- 「追加」を押す
- freeeの画面が出たら許可する
Claude Codeでつなぐ場合(コマンド2つ):
claude plugin marketplace add freee/freee-mcp
claude plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplaceそのあと、Claude Codeの中で「/mcp」と打つと、サインインが必要なサーバーが出ます。freeeを選び、ブラウザでサインインすれば使えます。
Claude Codeの始め方については以前の記事で詳しく解説しているので、まだの方はそちらも参考にしてください。
1人社長にMCPをおすすめする理由
最後に、なぜ1人社長やフリーランスにMCPをおすすめするのか。
理由は単純で、「1人で全部やらなきゃいけない」からです。
大企業なら経理部があって、マーケティング部があって、エンジニアがいる。でも1人社長は全部自分。
私の場合、10個のサービスを繋いで、朝の業務開始からコンテンツ制作、経理まで自動化しています。これ、もし人を雇ったら月数十万円のコストです。Claude Codeの月$200(約31,600円)で、それ以上の仕事をしてくれている実感があります。
「AIに仕事を任せる」は、もはや大企業だけの話ではありません。
その一例が、弊社が Claude Code で作った SaaS 「サイト採点くん」
本記事で話した Claude Code × MCP の自動化事例の 1 つが、弊社の SaaS 「サイト採点くん」です。URL を入れるだけで SEOとLLMO(AI検索対策)の観点からサイトを採点でき、業界平均との比較もできます。採点データは CC BY 4.0 で公開しています。
よくある質問
Q. freeeのMCPとは何ですか?
A. freeeの公式が公開している、AIがfreeeの会計データを直接取得できるようにする仕組みです。弊社では、未処理の明細をAIに取得させて仕訳案を作らせ、私が確認してOKしてから登録しています。
Q. freeeのMCPは、Geminiでも使える?
A. つなげる見込みはありますが、弊社ではGeminiでは試していません。freeeの公式MCPは共通の決まり(MCP)で作られていて、GoogleのGemini CLIにもMCPサーバーを追加する機能があります。
Q. freeeやChatworkのMCPは、Claude Codeにどうやってつなぐ?
A. どちらも公式がMCPサーバーを公開していて、コマンドを入れてつなぎます。freeeはコマンド2つ、Chatworkは公式のGitHubページにある1行(APIトークンが要ります)です。Claudeのアプリなら、freeeは公式のURLを入れてつなげます。
Q. Claude CodeでMCPを使うのに、お金はかかりますか?
A. Claude Code自体は、Claude Proプラン(月$20)が必要です。Claudeのアプリなら、無料プランでもコネクタを1つつなげます。ChatworkのMCPサーバーは、公式がGitHubで無料公開しています。
Q. Claudeから直接操作できる、MCP対応のSEOツールはある?
A. 弊社が実際に使っているのは、Google Search ConsoleとGA4のMCPサーバーです。Claudeにつなぐと、「どのキーワードで検索されているか」などを、日本語で聞くだけで調べられます。







