
「AIエージェント」って最近よく聞きませんか?
こんにちは。代表の後藤です。
弊社は現在、社内には8つの部署と21人の「AI社員」がいます。
SEO担当、記事ライター、経理担当、営業企画...全部AIです。
「何言っているんですか?」と思いますよね。もちろんそれは当然の感覚ですし、私も最初は半信半疑でした。ただし、結論から言うと、ちゃんと動きます。しかもClaude Codeというツールだけで作りました。
この記事では、「AIエージェントって何?」という基礎から、弊社が実際にAI社員チームを作った手順、やってみてわかったコツまで、全部お話しします。
そもそもAIエージェントとは?
AIエージェントを簡単に言うと、「自分で考えて、自分で動けるAI」 です。
普通のAI(ChatGPTに質問するようなやつ)は、聞かれたことに答えるだけ。受け身です。
一方、AIエージェントは「この仕事やっといて」と指示を出すと、自分で手順を考えて、必要な情報を集めて、作業を完了させてくれる。AI版の社員みたいなものです。
たとえば「来月のブログ記事のキーワード調査をして、候補を5つ出して」と言えば、検索ボリュームを調べて、競合を分析して、提案までやってくれる。人間がやるのと同じ流れを、AIが自律的にやるわけです。
AIエージェントの仕組みについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
なぜAIエージェントを作ろうと思ったのか
これまで、「経営企画」「記事の執筆」「SEO分析」「SNS運用」「経理」「開発」など、ほとんど私1人でやっていました。当然、手が回らないことだらけです。
外注するにも、自社の情報をどこまで出すのか検討が必要ですし、教育コストもかかる。かといってAIに「記事書いて」と1回ずつ頼むのは、結局自分がディレクションする手間が大きい。
そこで思いました。「AIに役割を持たせて、チームとして動かせないか?」 と。
人間の会社には部署があって、それぞれの担当者に専門性がある。同じ構造をAIで再現すれば、1人社長でも「チームで仕事を回す」感覚が作れるんじゃないかと。
実際に作ったAI社員チーム(8部署21名)
弊社が作ったAIチームの構成を紹介します。
経営企画部(2名)
- 事業戦略担当:KPIの管理、事業計画の策定
- 経理・財務担当:freeeと連携した経理処理、請求管理
コンテンツ制作部(4名)
- 記事ライター:ブログ記事の執筆
- デザイナー:アイキャッチ画像やバナーの作成
- 動画担当:ショート動画の企画・制作(←調整中)
- 編集・校正担当:記事のチェック、note転載
マーケティング部(3名)
- SEO担当:検索順位の分析、キーワード調査
- SNS担当:X・Threads・Instagramの運用
- グロース担当:広告運用、セミナー企画
営業部(3名)
- 営業担当:提案書作成、商談準備
- プラットフォーム担当:各プラットフォームの管理
- 提携担当:パートナーシップ、コミュニティ運営
開発部(3名)
- フロントエンド:Webサイト・アプリのUI
- バックエンド:API開発、自動化スクリプト
- DevOps:デプロイ、MCP連携、GAS開発
プロダクト部(2名)
- プロダクトマネージャー:SaaS企画、ロードマップ管理
- UX担当:ユーザー体験の設計・改善
リサーチ部(2名)
- 市場調査担当:競合分析、市場トレンド調査
- 技術調査担当:新ツールの検証、技術トレンド
Cloude Code導入支援部(2名)
- 導入コンサルタント:クライアントへのClaude Code導入支援
- 納品担当:レポート作成、品質管理
こう並べると人間組織のようですが、全員AIです。
AIエージェントの作り方(初心者向け3ステップ)
「すごいのはわかったけど、どうやって作るの?」という話ですね。
弊社が使っているのはClaude Codeというツールです。ターミナル(黒い画面)で動くAIなんですが、非エンジニアでも問題なく使えます。詳しくはこちら(非エンジニアでもClaude Codeは使える、という話)。作り方は、意外とシンプルです。
ステップ1:「何をやってほしいか」を書き出す
まず、AIに任せたい仕事を洗い出します。
弊社の場合はこんな感じでした。
- ブログ記事を書いてほしい
- SEOのキーワード調査をしてほしい
- SNSの投稿を考えてほしい
- 経理の仕訳を自動化したい
- 競合サイトを定期的にチェックしたい
などなど。
ポイントは、「自分が毎週やっている作業」から洗い出すこと。日常業務の中に、AIに任せられるものが必ずあります。
ステップ2:役割ごとに「指示書」を作る
ここが一番大事です。
Claude CodeにはCLAUDE.md(クロード・エムディー)という仕組みがあります。これは要するに「AIへの指示書」です。ここに「あなたはSEO担当です。こういう方針で仕事してください」と書いておくと、AIがその役割に沿って動いてくれます。
弊社はこの指示書を、部署ごと・担当者ごとに作りました。
たとえばSEO担当の指示書はこのような感じです。
- 担当範囲(検索順位分析、キーワード調査、内部リンク最適化)
- 使うツール(Google Search Console、GA4)
- 判断基準(検索ボリューム○○以上を優先、など)
- レポートの形式
このようなことを書いています。
人間の社員に「業務マニュアル」を渡すのと同じ感覚です。書き方のコツは、「方向性」を書くこと。
「毎週月曜にキーワード調査をして、火曜に記事の構成を作って」みたいなタスクの羅列ではなく、「検索意図を深く理解して、ユーザーの悩みから逆算する」という方針レベルで書く。
そうすると、AIが状況に応じて柔軟に判断してくれます。
ステップ3:実際に仕事を振って、育てる
指示書を作ったら、あとは実際に仕事を振るだけです。
「SEO担当、今月のキーワード候補を出して」
「ライター、このテーマで記事を書いて」
こんな感じで指示を出すと、AIがその役割に沿って作業してくれます。
ただ、最初から完璧にはいきません。「ちょっと文体が固いな」「この分析、もっと深掘りしてほしい」みたいなフィードバックが出てきます。そしたら指示書に追記する。使いながら育てるのがコツです。
弊社も最初は5〜6人のAI社員から始めて、足りない部分を補強しながら、今の21名体制になりました。
やってみてわかった3つのこと
1. 「指示書の質」がすべてを決める
AIエージェントの良し悪しは、プログラミングのスキルではなく、指示書の質で決まります。
「何を任せたいか」「どういう基準で判断してほしいか」「どんな形式でアウトプットしてほしいか」。これをちゃんと言語化できれば、非エンジニアでも高品質なAIエージェントが作れます。
逆に言えば、自分の業務を言語化する力が問われます。でもこれは、人間の部下に仕事を教えるのと同じスキルなので、経営者なら持っている方が多いはずです。
2. 全部任せるのではなく「最終判断は人間」
弊社のAI社員は優秀ですが、最終判断は必ず人間(弊社)がやっています。
たとえばブログ記事なら、AIが下書きを作って、弊社が内容をチェックして公開する。経理なら、AIが仕訳の候補を作って、弊社が確認してから登録する。
「AIが8割やって、人間が2割で仕上げる」 くらいのバランスが、今のところ一番うまく回っています。
3. 最初は小さく始めるのが正解
いきなり21名のチームを作ろうとすると、確実に挫折します。
弊社のおすすめは、まず1人のAIエージェントを作ること。一番手間がかかっている業務を1つ選んで、そこだけAIに任せてみる。うまくいったら2人目、3人目...と増やしていく。
弊社も半年かけて今の体制になりました。焦らず、1つずつ育てていくのが結果的に一番早いです。
AI活用や業務改善について、お気軽にご相談ください
無料で相談するAIエージェントを作るのに必要なもの
「で、結局何が必要なの?」という話ですね。
- Claude Code(月額約3,000〜)
- パソコン(WindowsでもMacでもOK)
- 業務の言語化(何を任せたいかを整理する)
プログラミングの知識は不要です。弊社は非エンジニアですが、問題なく構築・運用できています。
ただし、Claude Codeの初期セットアップにはターミナル操作が多少必要です。
よくある質問
Q. AIエージェントとChatGPTの違いは?
ChatGPTは「聞いたことに答える」受け身型。AIエージェントは「指示を受けて自分で考えて作業する」能動型です。ChatGPTに毎回「次はこれやって」と指示するのが面倒な方こそ、エージェント化がおすすめです。
Q. 非エンジニアでも本当に作れる?
作れます。弊社が証拠です。必要なのはプログラミングスキルではなく、「業務を言語化する力」です。自分の仕事を人に説明できるなら、AIエージェントは作れます。
Q. 費用はどれくらいかかる?
Claude Codeの利用料のみです。月額数千円程度で、21名のAI社員を運用できています。人件費と比べたら圧倒的にコスパが良いです。
Q. セキュリティは大丈夫?
社内の機密情報をAIに渡す際は注意が必要です。弊社は認証情報を環境変数で管理し、AIが外部に情報を送信しないよう制御しています。Claude Codeはローカルで動くため、クラウド型AIよりセキュリティ面では有利です。
まとめ
AIエージェントは「プログラマーが作る高度なもの」ではなくなりました。
1人社長でも、非エンジニアでも、「自分の業務を言語化する力」があれば、AIエージェントは作れます。
弊社の8部署21名のAIチームも、最初は1人のAI社員から始まりました。まずは一番手間のかかる業務を1つ選んで、AIに任せてみてください。きっと「もう1人欲しい」と思うはずです。
弊社もそうやって、いつの間にか21人になっていました。
AIエージェントの導入や構築で迷っている方は、お気軽にご相談ください。弊社の実体験をベースに、あなたの業務に合ったAI社員の作り方を一緒に考えます。
