

こんにちは、代表の後藤です。
※Web集客・広告・SNS・AI導入などをまるっと月10万円から引き受けます → 後藤、貸します。
弊社は私1人の会社です。
ただし、実際に毎日働いているメンバーは20人以上います。全員AIの社員(AIエージェント)です。
以前、AI社員の作り方という記事を書きました。
今日はその続きで、作ったAI社員に実際どんな仕事を任せて、一人会社をどう回しているかという運用の話をします。
「作り方」より「回し方」のほうが、たぶん知りたい人が多いはずなので。
一人社長の悩みは、結局「手が足りない」に集約される
一人で会社をやっている方なら、おそらく分かると思います。
経営も、営業も、経理も、SNSも、サイトの更新も、全部自分。
やることは本当に無限にあるのに、体は1つしかない。「アイディアはあるのに実現できない」や「あれもこれもやらなきゃ」が頭の中に常に20個くらい浮かんでいる状態です。
「外注すればいい」という観点もあります。
外注は外注で、
・探す手間
・教える手間
・自社の情報をどこまで渡すかの判断
などがある。
結局「お願いするより自分でやったほうが早い」になりがちです(事業規模を急角度で拡大する、という観点では悪手であるとは自認しています)。
で、この「手が足りない」を、人を雇わずに解決したのがClaude CodeでのAI社員でした。
私がAI社員に任せている9つの仕事
実際にどんな仕事を渡しているか。役割ごとに9つ挙げます。
1. 【SEO担当】キーワード調査と現状記事のアナリティクス分析
Google Search Console(GSC)とGA4(Googleアナリティクス)のデータをAIが直接読みに行って、「表示回数は多いのに順位が低い=あと一歩で上位に届くクエリ」を抽出します。
そこから新記事のテーマや、既存記事のリライト候補を検索需要の数字つきで出してくれます。
2. 【広告担当】Meta・Google広告の運用サポート
Googleリスティング広告やMeta広告(Instagram・Facebook)の、広告文やキーワードの案出し、クリエイティブ作成、配信後のレポート分析・改善案づくりまで行ってくれます。
「どのキーワード・どのクリエイティブの獲得単価(CPA)が良いか」をAIがまとめて、次の打ち手まで出してくれます。
3. 【ライター担当】ブログ記事の下書き
私は普段から「どのような記事を書きたいのか」や「Claude Codeでどのような作業を行っているのか」をすべて記録しています。
なので、テーマを渡すと、構成案→本文→アイキャッチ画像の生成→microCMSへの下書き投稿まで一気に行ってくれます。ただし、最後は人間が読んで品質担保するのが鉄則です。
4. 【SNS担当】投稿の作成・月次レポート作成
X・Threadsの投稿作成、Instagram・TikTokのショート動画作成(現在調整中)を私の実体験をもとに作成してくれます(ネタ出しから実際の投稿まで)。また、各アカウントのフォロワー増減や「伸びた投稿」を月初に自動でレポート化してくれます。
5. 【経理担当】経理の仕訳作業
freee(会計ソフト)とAIを連携して、未処理の明細から勘定科目の仕訳案を作成してくれます。
経理は一番大変な業務だったので、ここは本当に助かっています。
6. 【営業担当】提案資料などの各種資料作成
自社用のデザインテンプレートをClaude Codeの「Skills」を用いて作成しています。
なので、「初めての方に向けた”Claude Codeの始め方”資料を作って」と伝えると、公式ドキュメントを読みこんで資料を作成してくれます。常に同じデザインで作成してくれるので、微調整のみで助かっています。
7. 【開発担当】社内で使うツールの開発
「こういう作業を自動化したい」と伝えると、その場で小さなツールを作ってくれます。これは非エンジニアの私には一番衝撃でした。
8. 【秘書担当】毎朝のタスク整理
朝「おはよう」と打つと、未返信のメッセージと今日の予定を見て、ToDoを出してくれます。
1日のタスク整理が2,3分で終わります。
9. 【リサーチ担当】競合・市場のリサーチ
新しいサービスを考えるときや、既存サービスを見直すときに、競合サイトを定期的に巡回してくれます。
市場のトレンド調査も、ニュースや一次情報を集めて要点だけ整理してくれるので、リサーチにかけていた時間が大幅に減りました。
ちなみに、こうした仕事をどうやって外部サービスと繋いで動かしているか(技術的な仕組み)は、別の記事(MCPとは)で詳しく書いています。気になる方はそちらをどうぞ。
AI社員を配置する仕組み~フォルダとルールファイル~
「具体的にどうやってAI社員を増やしているのか」という質問もよくいただくので、少しだけ仕組みの話をします。
弊社では、「AI社員1人につきパソコンの中にフォルダを1つ」作っています。
・SEO担当のフォルダ
・経理担当のフォルダ
・SNS担当のフォルダ
という具合です。
そのフォルダの中に、「ルールを書いたファイル」を1つ置いています。担当してほしい業務の内容、やってはいけないこと、参照してほしい社内の資料などを、日本語の文章でそのまま書いているだけです。プログラムのコードは書いていません。
Claude Codeは、そのフォルダで作業を始めるとき、このファイルを自動で読み込みます(Anthropic公式ドキュメントで説明されている仕組み)。
だから毎回同じ説明をし直さなくても、一度書いたルールを守って動いてくれます。新しいAI社員を増やすときも、やることは同じです。新しいフォルダを作って、そこにルールを書くだけ。人を1人採用して、仕事を教えるのと感覚は近いです。
最初の一歩は「一番手間のかかっている業務」から
最初から9つ全部を任せようとすると、まず挫折します。
私自身、始めた頃はここで一度失敗しました。
選ぶ基準は2つです。
①今、一番時間を取られている業務か
②「どうやるか」を自分の言葉で説明できる業務か
逆に、説明できない・その場の勘で判断している業務は、AIに任せる前に自分の頭の中を言語化するところから始めた方がうまくいきます。
後藤、貸します。
作る時間が取れないときは頼めます
大事なのは「任せる仕事」と「握る仕事」の線引き
ここまで読むと「全部AIに丸投げしているのか」と思われそうですが、その認識は違います。
私が決めているルールは1つで、最終判断は必ず人間がやるということです。
AIに任せているのは、あくまで「下ごしらえ」の部分。
- ブログ記事:AIが下書き、私が公開を判断
- 経理:AIが仕訳案、私が確認して登録
- 提案資料:AIがたたき台、私が中身を決める
この「AIが8割やって、人間が2割で仕上げる」くらいのバランスが、今のところ一番うまく回っています。
逆に、お金が動くこと、外部に出ること、会社の方向を決めること。
ここは絶対に自分が握ります。AIに「公開していい?」「この経費で合ってる?」と最後に聞かれる設計にしておく(仕組みで「公開」などをストップさせます)。
これだけで、安心して任せられる範囲が一気に広がります。
任せると握るの線引き。これが一人会社をAIで回すときの肝だと思っています。
正直に言うと、AIに任せてダメだったこともある
良いことばかり書くと嘘くさいので、少しだけうまくいかなかった話も。
最初の頃、欲張って何でもかんでもAIに渡そうとして、失敗しました。
指示があいまいだと、それっぽいけど使えないものが出てくる。「いい感じにやっといて」が一番危ない指示です。
あと、AIは平気で「もっともらしい間違い」をします。
数字や事実は、裏を取らないと危ない場面が何度もありました。
なので、必ずソース付きで提示してもらい、そのソースは私が目を通す運用になっています。
だから握る仕事と任せる仕事を分けているわけです。
それでも、トータルで見れば手放しでおすすめできます。
AIが完璧ではないからこそ「人間の役割」は重要です。
なので、普段からマネジメントを行っている経営者やフリーランスには相性が非常に良いと感じます。
人を雇わずに、会社が回る時代になった
私がAI社員に任せている仕事を、もし人に頼んだら。
SEO担当、ライター、経理、リサーチャー、エンジニア。それなりに費用が掛かるはずです。
それが、Claude Codeの月額の利用料だけで回っています。
もちろん私の手も動かしますが、「0から全部やる」のと「AIが下ごしらえしたものを仕上げる」のとでは、1日の中身がまるで変わりました。
一人社長、一人会社。人を増やさずに、AIで「組織」をつくって会社を回す。
そんな働き方が、もう特別なことではなくなってきているように感じます。
改めて振り返ると、変わったのは作業時間そのものより「判断する回数」だと感じています。
以前は9つの業務すべてで、最初から最後まで自分で手を動かして決めていました。今は、AIが8割の下ごしらえを終えた状態から、残り2割の判断だけをすればいい。会社を回すというのは、結局「何にどれだけ時間を使うか」を決め続けることだと思っているので、この配分が変わったことが一番大きいです。
FAQ
Q. AIに仕事を任せるのに、プログラミングのスキルは必要ですか?
A. 必要ありません。必要なのは「自分の仕事を言葉で説明する力」です。人に仕事を教えるのと同じ感覚で、AIにも役割と方針を伝えれば動いてくれます。
Q. いきなり9つ全部を任せたほうがいいですか?
A. おすすめしません。最初から欲張ると、まず挫折します。一番手間のかかっている業務を1つだけ選んで、そこから任せてみてください。うまくいったら2つ目、3つ目と増やすのが結果的に一番早いです。
Q. AIに任せて、間違いが起きるのが不安です。
A. その不安はもっともです。だから弊社は「最終判断は人間」を徹底しています。お金が動くこと・外部に公開すること・会社の方向を決めることは、必ず自分が確認してから実行する設計にしています。
Q. どれくらいの費用がかかりますか?
A. Claude Codeの利用料のみです。月額数千円のプランから始められ、使う量が増えたら上位プランに上げる形です。人を雇うことを考えれば、コストはまったく比較になりません。
具体的な金額でいうと、Claude Codeが使えるのはClaude Pro(月払い月額20ドル、年払いなら月あたり17ドル)以上のプランからです。もっと使いたくなったら、Claude Max(月額100ドル〜)に上げる形になります(2026年8月時点、Anthropic公式サイトで確認)。
Q. 個人事業主やフリーランスの「一人社長」でも、同じことができますか?
A. できます。ここまで書いた「フォルダ1つ=担当1人」という仕組みは、会社という形態を前提にしたものではありません。個人事業主やフリーランスでも、パソコンとClaude Codeさえあれば同じように始められます。判断する人が自分1人しかいない、という点では、一人社長も個人事業主も条件は同じです。







