
代表の後藤です。
ChatGPTやカスタムGPTを使い込んでくると、こんな感覚になってきませんか?
「答えはちゃんと返ってくる。専用GPTなのでズレも少ない。ただ、その答えをもとに複数のサイトをリサーチしたり、最終的に提案資料に落とし込んだり。結局、自分ですべて手を動かしているな」
その違和感を解決してくれるのが「Manus」です。ChatGPTやカスタムGPTが「答えてくれる」AIだとしたら、Manusは「やってくれる」AIです。
この記事では、Manusが何で、何をどこまで任せられるのか、経営者・フリーランスが最初に頼むとラクになる業務、そして料金プランや注意点まで、順番にお見せします。
なお、この記事は「非エンジニアのAIロードマップ」のフェーズ③の深掘りです。
先にそちらを読むと、Manusの位置づけが分かりやすいかなと思います。
Manusって、結局なに?
ひとことで言うと、「指示を出すと自分で手順を考えて作業を最後までやってくれる」タイプのAIです。一般には「AIエージェント」と呼ばれるカテゴリで、Manusはその代表格です。
通常のChatGPTやカスタムGPTは、こちらの質問に「答えてくれる」もの。
Manusは、「あなたの代わりに作業する」もの。
たとえば「弊社の競合5社の料金プランを調べて、比較表にまとめて」と頼むと、
Manusは自分で:
1. 競合のサイトを順番に訪問する
2. 料金ページを開いて情報を抜き出す
3. 共通項目で表に揃える
4. 完成したスプレッドシートやドキュメントを返す
この一連の流れを、自分で考えて、自分で実行してくれます。
指示する側がやることは、出てきたものを確認して直すだけ。関わり方が、ガラッと変わります。
必要なもの
Manusは公式サイト(manus.im)から登録できます。日本語にも対応しており、ブラウザで使う前提のサービスです。
料金プランは2026年5月時点でこうなっています。
- Free:$0/月。1日300クレジットまで。新規登録時は1,000クレジットのスターターパック付き
- Pro Entry:$20/月。月4,000クレジット
- Pro Mid:$40/月。月8,000クレジット(7日間無料トライアルあり)
- Pro Top:$200/月。月40,000クレジット
- 年払いはすべて17%割引
料金はクレジット制で、依頼する作業の重さに応じてクレジットを消費します。月次クレジットは翌月に繰り越せません(追加購入したクレジットは有料プラン継続中に限り保持される)。
最初は無料プランで触ってみて、「これは業務に組み込めそう」と感じたらPro Entry($20)に上げる、という入り方で十分かなと思います。
私が実際にManusに頼んでいる2つの業務
カタログ的な使い方を並べても伝わりにくいので、私自身が業務で日常的にManusに頼んでいる代表的な2つを書きます。
1. リサーチから提案資料作成までを、一気通貫で丸投げ
弊社では「お客様向けの提案書」を作る機会が多いのですが、ここに大きな問題がありました。
提案書を1本作るのに、競合調査や市場規模調査など、リサーチだけで数時間。そこからスライドや資料の構成を考えて、本文を書いて、図を入れて組み立てていくと、1案件あたり半日かかってしまうことも珍しくありませんでした。
これを今は、Manusに「○○業界の××向け提案書を作って。前提はこういう状況」と一度指示するだけで、以下を一気通貫でやってくれます。
- 業界の市場規模・主要プレイヤー・直近のトレンドをWebでリサーチ
- 競合数社の動向を整理
- それを踏まえた提案の構成案を作成
- スライド or ドキュメント形式で出力
最初の指示を出してから、ある程度の形まで完成するまで、こちらは別の仕事をしています。出てきたドラフトを確認して、自分の言葉で直して、図や数字を磨く。これで提案書1本が完成します。
「1日かかっていた仕事が、確認+仕上げの数時間で終わる」感覚です。
2. X(旧Twitter)投稿の自動化
もう1つは、SNS発信。
毎日「今日は何を投稿するか」を考えてゼロから書くのは、地味に重い作業です。
手が止まる日もあります。
これもManusに「発信方針はこういう感じ。直近のAI業界の動きや、自分が最近触ったツールの話題を踏まえて、今週のX投稿案を◯本出して」と頼むと、業界ニュースのリサーチから投稿案の文面までを一通り出してくれます。
完成した投稿案を確認して、自分のトーンに整えて投稿する。
これだけで「毎日ネタを考える負担」がほぼ消えます。
この2つだけでも、自分が本来やるべき仕事に充てる時間がかなり増えました。
経営者・フリーランスが最初に頼むとラクになる3つ
実際に「最初に何を頼めばいいか」迷うと思うので、効果が出やすい3つを置いておきます。
1. 競合・業界リサーチ
「弊社が属する業界の主要プレイヤー10社を調べて、サービス内容・料金・強み・弱みで比較表にして」のような依頼。
Webを横断的に見て、共通項目で整理してくれます。
これを自分でやると半日仕事ですが、Manusなら数十分で叩き台が出てきます。
経営者であれば年に数回必ず発生する仕事ですし、フリーランスでも提案前のリサーチや営業先の事前調査で頻繁に使えます。
2. 提案資料・営業資料の下書き
リサーチ結果をそのまま提案書やスライドに落とし込むまで一気通貫で任せられます。
「先方の課題はこれで、弊社のサービスでこう解決できる。3案出して、それぞれメリット・デメリット・想定効果を入れて」のような指示で、ドラフトが返ってきます。
最終的なトーン調整や数字の精査は人間がやりますが、ゼロから書く時間を大幅に削れます。
3. SNS・コンテンツの投稿案づくり
X/note/Instagram/ブログなど、継続的な発信のネタ出し〜下書きまでを任せられます。
「自社の方針・トーン・ターゲット読者」を最初に伝えておけば、業界の最新動向を踏まえた投稿案を出してくれます。
集客が発信に依存しているフリーランスや経営者には、これだけで日常の心理的負担がかなり軽くなります。
全部を一気にやる必要はありません。1個でいいので「自分が一番時間を取られているリサーチ系の作業」から頼んでみてください。
注意:絶対にやらないでほしいこと
Manusを使うとき、ここだけ気をつければ事故は防げます。
1. 機密情報をそのまま投げない
顧客リスト・契約書原本・社外秘のスライドや財務データなど、外に出てはいけない情報を「リサーチの参考にして」と直接投げ込まないでください。
AIエージェントの性質上、入力した情報は外部Webを横断する過程で扱われる可能性があります。
社外秘の素材は事前に匿名化・抽象化してから渡す運用がおすすめです。
2. 出力を鵜呑みにせず、必ず人間が最終確認する
Manusはリサーチも資料化も自分でやってくれますが、引用元が古かったり、誤情報を拾ってきたりすることはあります。
特に「数字」「固有名詞」「法的な記述」は、必ず元情報を辿って人間が確認してください。提案書として外に出す前のチェックは、絶対に省かないこと。
3. 「全部Manusにやらせよう」と過剰期待しない
Manusは万能ではありません。「業界のトップ事例を3つ調べて」のように具体的な依頼には強い一方、「うちの会社にとっての正解の戦略は何か」のような抽象度の高い問いは苦手です。
「リサーチや資料化など『手を動かす作業』はManusに、『判断』は自分」の分業を最初に決めておくと、ガッカリせずに済みます。
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Manusを使い倒していくと、こんな違和感が出てきます。
「リサーチも資料化も、ちゃんとやってくれる。ただ、これを毎週同じ手順で繰り返すなら、いっそ自分の業務に合わせた仕組みごと作ってしまえないか?毎回プロンプトを打ち直すのも、地味に面倒」
そう気づいたら、次のフェーズです。
その「業務に合わせた仕組みごと作ってしまう」ことができるのが、ロードマップ記事のフェーズ④で紹介した「Claude Code」です。
ただ、何度も説明が重複しますが、急ぐ必要はありません。
多くの方は、このManusまで来れば、業務のかなりの部分が変わります。
フェーズ④に進むのは、本当に「仕組みごと作りたい」と感じてからで十分かなと思います。
よくある質問
Q. Manusは日本語で使えますか?
A. はい、日本語に対応しています。指示も日本語でOKで、出力も日本語で返ってきます(参考にする情報は英語サイトを含むこともあります)。
Q. 無料プランだけでどこまで試せますか?
A. 新規登録時のスターター1,000クレジットと、毎日リフレッシュされる300クレジットの範囲で、軽めのリサーチや短い資料作成なら十分試せます。「業務に組み込めそうか」を判断するには無料プランで十分かなと思います。
Q. ChatGPTやカスタムGPTがあれば、Manusは要らないのでは?
A. 役割が違います。ChatGPTやカスタムGPTは「答えてくれる」AIで、対話の中で考えを整理する用途に強い。Manusは「やってくれる」AIで、リサーチや資料化など「手を動かす作業」を最後まで任せる用途に強い。両方使うと、それぞれの得意領域でラクになります。
Q. Manusに渡した情報や成果物は、他人に見られる可能性はありますか?
A. ManusはWebを横断するエージェントなので、入力情報の扱いには注意が必要です。社外秘・顧客情報・契約金額などは入れないか、事前に匿名化してから渡してください。詳しい取り扱いはManus公式の利用規約・プライバシーポリシーをご確認ください。
さいごに
「うちの業務だと、最初に何をManusに頼むのがいいか分からない」という方は、雑談レベルで構いませんのでご相談ください。
お問い合わせはこちら:https://www.i-gs.co.jp/contact
