
代表の後藤です。
ChayGPTを使い込んでくると、こんな感覚になってきませんか?
「ChatGPTには慣れた。仕事の相談もできる。でも、毎回『うちは○○系の会社で〜』みたいな前提を打ち込むのが面倒」
そういった声をよく聞きますが、そう感じ始めた方への記事になります。
結論からお伝えすると、解決策は「カスタムGPTを作る」ことです。
特に難しいものではありません。
あなたや仕事の情報をあらかじめ覚えさせておくだけで「あなた専用のChatGPT」を5分で作れます。プログラミングの知識は全く不要なので、どの方にも参考になるはずです。
この記事では、
- カスタムGPTが何で、どう作るのか
- 経営者・フリーランスが最初に何を作ると一番ラクになるのか
- やらない方がいいこと
まで、順番にお見せします。
なお、この記事は前回の「非エンジニアのAIロードマップ」のフェーズ②の深掘りです。
先にそちらを読むと、位置づけが分かりやすいかなと思います。
「カスタムGPT」って、結局なに?
ひとことで言うと、自分の用途に合わせて設定された「あなた専用のChatGPT」のことです。
OpenAI公式では「GPTs」と呼ばれます。
通常のChatGPTは「汎用の相談相手」。
質問するたびに、自分のことをイチから説明する必要があります。
カスタムGPTは「自分の仕事を覚えてくれた相談相手」。
一度設定しておけば、もう前提を毎回書かなくて良くなります。
たとえば「私はWebデザインをやっているフリーランスで、提案文を書くことが多くて、語り口は丁寧で〜」を毎回打ち込んでいるなら、それを一度カスタムGPTに覚えさせてしまえば、次から「この内容で提案文のたたき作って」と一行で済むようになります。
これだけで、ChatGPTでの仕事のスピードがガラッと変わります。
必要なもの
- ChatGPTの有料プラン(GO:月額8ドル)以上が必要です
※より高性能なモデル(GPT-5.5)を使いたいなら Plus(月額20ドル)以上が必要です - カスタムGPTを「使う」だけなら無料プランでもできますが、「作る」には有料プランが要ります
- すでに月20ドル払っている方は、追加料金なしで作れます
まだ無料プランの方は、この記事のためだけにPlusへ入る必要はありません。
私の感覚では「ChatGPTを業務で毎日使っているならYes、月数回ならまだNo」です。
5分でできる、実際の作り方
スクショなしでも分かる流れで書きます。
①ChatGPTにログインして、左サイドバーの「GPTを探す」(Explore GPTs)をクリック
GPTストアが開きます。右上に「+ 作成する」(+ Create)のボタンがあるので、それをクリック。
②作成画面に入る
上部に「Create(作成)」「Configure(設定)」の2つのタブがあります。
Create タブはAIと会話しながら作る方式、Configure タブはフォームに直接入力する方式。
ここでは Configure タブをクリックしてください。直接入力したほうが、初心者でも迷いません。
画面は左半分が「設定(Configure)」、右半分が「プレビュー」になっています。
Configure タブの中身を埋めれば最低限のカスタムGPTは動きます。
- 名前:例「Web制作の提案文アシスタント」
- 説明:例「Web制作フリーランスの提案文ドラフトを作るGPT」
- 指示(Instructions):ここが本体。下で詳しく書きます
「指示」がカスタムGPTの心臓です。ここに、いつもChatGPTに繰り返し説明していることを、まとめて書きます。たとえばこんな感じ:
あなたは私の仕事の専属アシスタントです。
私は個人でWebサイト制作をやっているフリーランスで、
お客様は中小企業の経営者や個人事業主が中心です。
メールや提案文のドラフトを作るときは、以下のスタイルでお願いします。
- 語り口は丁寧でフラット、押し売り感を出さない
- 金額や納期、修正回数は私に確認するように促す
- 専門用語(CMS、SEO、レスポンシブ等)は初回登場時のみカッコで短く補足するこれを書いて「保存」を押す。それだけです。
本当に慣れれば5分、最初は10分くらいかかるかもしれません。
③プレビューで試す
右側のプレビュー画面で、いつもChatGPTにする質問を前提なしで投げてみる。
「提案文のドラフト作って」だけで、ちゃんと自分用の語り口で返ってくるか確認します。
ズレていたら左の「指示」を直してまた試す。この往復で精度を上げます。
④保存と公開範囲
完成したら右上の「作成する」(初回)または「更新する」(2回目以降)ボタンをクリックして保存。
公開範囲は3つから選べます。
- 自分のみ:他人には見えない。最初はこれで十分です
- リンクを知っている人:社内で共有するならこれ
- 全員:GPTストアに出して、誰でも使える状態に
業務用なら、必ず「自分のみ」または「リンクを知っている人(社内のみ)」にしてください。
理由は次の節でお話しします。
経営者・フリーランスが最初に作るとラクになる3つ
何を作ればいいか迷うと思うので、効果が出やすい3つを置いておきます。
1. クライアント連絡GPT(メール/DM/提案文/見積もり)
自分のサービス内容・料金・対応範囲・文体(敬語の濃さ、絵文字を使わないなど)を覚えさせる。
「クライアントからこういう連絡が来た。返信文を作って」「この問い合わせに回答するメールのたたきを作って」が、自分のトーンでサッと返ってくるようになります。
これだけで日々のメール・DM対応のスピードが目に見えて変わります。
2. SNS・コンテンツ投稿GPT(X/note/Instagram/ブログ)
自分のSNSアカウントやブログの方向性・ターゲット読者・トーン・避けたい言い回し・よく使うキーワードを覚えさせる。「今日こういうことがあった」「この話題で投稿したい」と投げると、自分のキャラクターに合った下書きが返ってきます。
集客が自分の発信に依存しているフリーランスには、特に効きます。
3. 壁打ち相手GPT(戦略・新企画・優先順位の判断)
自分の事業内容・現在の状況・抱えている課題・避けたい方向性を覚えさせる。
「新サービスを考えている、ここまで出した案にツッコミ入れて」「来週どれを優先するか整理したい」を、毎回ゼロから前提を説明せずに相談できます。
1人で仕事をしていて相談相手がいない方には、これだけで頭の中の整理スピードが変わります。
全部作る必要はありません。1個でいいので、自分が一番「毎回同じ説明をしている業務」から作ってください。
注意:絶対にやらないでほしいこと
カスタムGPTを作るとき、ここだけ気をつければ事故は防げます。
1.「指示」に機密情報を直接書かない
社員の個人情報、顧客名、契約金額、内部資料の全文...このあたりは「指示」欄に書かないでください。
公開範囲を「リンクを知っている人」「全員」に間違って設定した場合、その指示の中身が他人に見える可能性があります。最初は必ず「自分のみ」にする運用がおすすめです。
2. 法的・医療的な最終判断は任せない
「うちの就業規則に合う形で○○の文面を作って」はOKですが、「これは法的に問題ないか判定して」はNGです。下書きまではAIが助けてくれますが、最終判断は人間が(必要なら専門家と一緒に)確認する。これはどのフェーズでも同じです。
3.「絶対こう答えて」と縛りすぎない
指示を細かく書きすぎると、応用が利かなくなります。
最初はざっくりした方向性だけ書いて、使いながら少しずつ調整するのがコツです。
AI活用や業務改善について、お気軽にご相談ください
無料で相談する次へ進むサイン
カスタムGPTで仕事が回り始めると、次の壁が見えてきます。
「答えはちゃんと返ってくる。専用GPTなのでズレも少ない。ただ、その答えをもとに複数のサイトを横断して調べ物をしたり、資料化したり...結局、自分ですべて手を動かしているな。」
そう気づいたら、次のフェーズです。
その作業そのものを引き受けてくれるタイプのAIが、ロードマップ記事のフェーズ③で紹介した「Manus」やフェーズ④で紹介した「Claude Code」です。
ただ、急ぐ必要はありません。
多くの方は、このカスタムGPTを使いこなすだけで、仕事のかなりの部分が変わります。
フェーズ③や④に進むのは、本当に必要を感じてからで十分です。
よくある質問
Q. カスタムGPT(GPTs)を作るのに、お金はかかりますか?
A. はい。ChatGPTの有料プラン(GO:月額8ドル)以上が必要です。すでに有料プランに入っているなら、追加料金なしで作れます。他人が作ったカスタムGPTを「使う」だけなら、無料プランでもできます(回数制限あり)。
Q. プログラミングの知識がなくてもカスタムGPTは作れますか?
A. 作れます。名前・説明・指示の3つを日本語で書くだけで、最低限のカスタムGPTは動きます。プログラミングも英語も要りません。
Q. カスタムGPTに入れた指示や情報は、他人に見られる可能性がありますか?
A. 公開範囲を「自分のみ」に設定していれば、他人には見えません。「リンクを知っている人」や「全員」に設定すると、指示や添付した知識ファイルの内容が他人に届く可能性があります。機密情報・顧客情報・社外秘の資料は入れないことを強く推奨します。
さいごに
「うちの業務だと、最初にどんなカスタムGPTを作るのがいいか分からない」という方は、雑談レベルで構いませんのでご相談ください。
お問い合わせはこちら:https://www.i-gs.co.jp/contact
