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Claude Codeで「AIの部署」を作る~1人社長が会社まるごとAI組織にした方法~

Claude Codeで「AIの部署」を作る~1人社長が会社まるごとAI組織にした方法~

この記事のAI社員チームを、御社で作る相談(30分・無料)→

後藤佑輔

この記事の著者

後藤 佑輔

IGS代表

大和証券、アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。Claude Codeと共に、一部Meta公式APIを使用した6つのWebサイトの開発・運用から、SNS投稿の完全自動化、バックオフィス自動化などを一人で行う。開始9か月で検索からの訪問は累計1万クリックを超え、「Claude AIエージェント 作り方」ではGoogle検索1位を獲得した。

AIの部署を、御社の仕事にも仕事の分け方から、後藤本人が一緒に作ります。頼める内容を見る

こんにちは。代表の後藤です。

AIに仕事を任せていると、こんな悩みが出てきます。

AIが何体もいるのに、「あれ、これってどのAIに頼むんだっけ」

このように、自分のほうが混乱し始めるんです。

人間の会社なら、これを「部署」で解決していますよね。

経理のことは経理部、集客のことはマーケティング(営業)部。役割ごとにまとまっているから、迷わず頼める。

今回は、その発想をそのままAIに持ち込む話です。

弊社では、AIたちを12の部署・合計24名(ほかに、できあがりをレビューする担当が3名)の組織として束ねています。この記事では、その中身と作り方を公開します。

先に結論「AIの部署とは何か、どんな部署を置き、何から始めるか」

AIの部署とは、バラバラに増えたAIを、マーケティング部やコンテンツ部のように役割ごとにまとめた、会社の組織図のようなものです。

12部署の一覧は、下の組織図にまとめています。

始めるときは、いま一番任せたい仕事の担当を1人作ります。AIが3〜4体を超えて「どれに頼むんだっけ」と感じ始めたら、部署にまとめるタイミングです。

なぜ「AIを1体ずつ増やすだけ」だと、かえって回らなくなるのか

最初は私も、必要になるたびにAIを1体ずつ足していました。

でも、数が増えてくると、こうなります。

  • どのAIに頼めばいいか、自分で分からなくなる。

これが一番大きいです。

せっかく作ったのに、存在を忘れて「また同じようなのを作る」が起きます。覚えておくコストが、作るコストを上回ってきます。

  • 似た役割が重複して、無駄が増える。

「ブログを書くAI」と「SNSを書くAI」を別々に育てていたら、文章のルールがバラバラになっていた、ということが起きます。本来まとめて持つべき方針が、あちこちに散らばってしまう。

  • 指示がその都度バラバラになり、品質にムラが出る。

頼むたびに言い方が変わると、出てくるものも変わります。

人間の部署なら「うちの部はこういう方針」が共有されていますが、それがAIにないと、毎回ゼロから説明することになります。

弊社のAI組織図(12部署・24名を公開)

実際に弊社が組んでいる組織が、これです。

弊社のAI組織図。1人社長の下に、仕事の流れ(決める・作る・広める/売る・支える)に沿って12部署・合計24名のAIが並んでいる

中身はこうなっています。

  • 経営企画部(2名):戦略づくり、財務・数字の管理
  • プロダクト部(2名):自社サービスの企画、使い勝手の改善
  • コンテンツ部(2名):ブログ・note等の執筆、編集・校正
  • 映像・デザイン部(2名):動画・リール制作、スライド・画像デザイン
  • 開発部(3名):サイト開発、コードレビュー、セキュリティ点検
  • マーケティング部(3名):SEO、SNS運用、集客
  • 営業・提携部(2名):提案・商談、外部との提携
  • Claude事業部(2名):Claude導入支援、コミュニティ運営
  • リサーチ・データ部(3名):調査、競合ウォッチ、データ分析
  • 自動化・運用部(1名):毎日の自動処理・基盤の運用
  • 顧客対応部(1名):問い合わせ対応、既存のお客様フォロー
  • コーポレート部(1名):社内の記録・ルールの整備

AIコンサルティング

この記事の仕組みを、御社の業務で作れます。

AIの部署の作り方(非エンジニアでもできる)

弊社が使っているClaude Codeでは、部署はフォルダ、社員はその中の1ファイルで表現できます。

たとえば「マーケティング部」というフォルダを作り、その中に「集客担当」のファイルを置く。それだけで組織の形になります。

社員1人にあたるファイルには、難しいことは書きません。

書くのは、次の3つくらいです。

  1. この担当が何をする人か(例:SNSの投稿ネタを考えて下書きを作る)
  2. 誰と連携するか(例:文章のトーンはコンテンツ制作部に合わせる)
  3. やらないこと(例:投稿は自動でせず、必ず人間の確認を通す)

イメージとしては、人間の部下に渡す「職務記述書」です。

これを部署のぶんだけ用意すれば、組織のできあがりです。

呼び出すときは、担当者を名前で呼ぶだけ。

「ライターさん、この内容で記事の下書きを作って」「リサーチ、この業界の競合を調べて」という具合に、人間の部下に頼むのと同じ感覚で指示できます。

プログラミングは要りません。必要なのは、自社の仕事を役割で分けて、言葉で書き起こす力だけです。

ファイル名と置き場所(弊社の実物)

ここまでの「部署はフォルダ、社員は1ファイル」を、実際のファイル名と置き場所まで書いておきます。

会社共通のルールは、会社のフォルダの一番上に置いた1つのファイル「CLAUDE.md」です。部署は「.claude/agents/」というフォルダの中に、部署ごとのフォルダを作って表します。担当は、その部署フォルダの中に置いた.mdファイル1つです。フォルダの形で書くと、こうなります。

会社のフォルダ/
  CLAUDE.md                    会社共通のルール
  .claude/agents/
    06-marketing/              マーケティング部
      growth-marketer.md       集客担当
    03-content/                コンテンツ部
      writer.md                ライター担当

フォルダ名の頭の「06-」「03-」は、12部署に付けている通し番号です。

担当1人分のファイルの中身は、先頭の2行が名札です。

1行目に担当の名前(name)、2行目にどんな時にこの担当を使うか(description)。この2行の下に、本文として「何をする人か・誰と連携するか・やらないこと」の3つを書きます。最小の形で書くと、こうです。(名前と中身は書き方の例です)

---
name: sns-writer
description: SNSの投稿ネタと下書きを作るときに使う
---
何をする人か: SNSの投稿ネタを考えて下書きを作る
誰と連携するか: 文章のトーンはコンテンツ制作部に合わせる
やらないこと: 投稿は自動でせず、必ず人間の確認を通す

この名札があるおかげで、フォルダで部署を分けていても、担当は名前で呼び出せます。1人分のファイルをもっと細かく作り込みたい方は、サブエージェントの記事で手順を書いています。

やってみてわかった3つのコツ

1. いきなり全部署を作ろうとしない

最初から完璧な組織図を描こうとすると、必ず止まります。

弊社も、最初は2〜3人から始めました。それで回り出してから、足りない役割を足していく。この順番が、結局いちばん早いです。

2. 1ファイルに「やらないこと」も必ず書く

役割だけ書くと、担当同士の仕事がかぶります。

「これはこの担当の仕事」「これはやらない」まで書いておくと、棲み分けがはっきりして、無駄な重複が消えます。とくに「勝手に公開しない」「お金が絡む操作はしない」のような線引きは、最初に書いておくと安心です。

3. 完璧な定義より、運用しながら足す

担当の説明文は、最初から作り込まなくて大丈夫です。

実際に何度か頼んでみると、「ここはもっとこう言ってほしい」が見えてきます。そのときに書き足せばいい。使いながら育てるのが、生きた組織にするコツです。

作ってみてつまずいた所

  • 名札の2行を書かないと呼べない:
    2026年3月に作った組織図(8部署・21人分のファイル)は、名札の2行がなく、呼び出せる形になっていませんでした。呼べたのは、別に名札を付けて作っていた8人分だけ。そこで2026年6月9日に、12部署・24名の組織として作り直しました。
  • 作った直後は「見つからない」と出ることがある:
    6月9日に新しく担当を作った時は、作ったその場では見つからず、Claude Codeを開き直したら呼べました。今の公式の説明では、開き直しが要るのは、新しい「agents」フォルダに最初の1つを置いた時とされています。

AIの部署を作るのに必要なもの

  • Claude Code:Claudeの有料プラン(料金は下記にて整理)
  • 自社の業務を役割で分ける整理:どんな担当が欲しいかを、仕事の単位で書き出す

AI社員の作り方を、コストで整理すると

ここまで書いてきた「部署の作り方」は、呼び方を変えると「AI社員の作り方」と同じ内容です。

1つの部署の中の1人(1ファイル)が、AI社員1人にあたります。

Claude Codeの有料プランには、Proプランに加えて、使える量を増やしたMaxプランがあります。

Pro(月20ドル=約3,200円、年払いなら月17ドル)は、AI社員を1〜2人試すには十分な量です。部署を増やして本格的に運用する段階では、Max(月100ドルから、Proの5倍または20倍の使用量)への切り替えを検討する、という段階の踏み方が現実的です(2026年10月14日時点のClaude公式料金ページで確認)。

AIの部署づくりのご相談

AI組織の作り方や、自社に合った部署の切り方で迷っている方は、お気軽にご相談ください。弊社の実体験をベースに、一緒に考えます。

よくある質問

Q. AIの部署(AI組織化)とは何ですか?

A. バラバラに増えたAIを、マーケティング部やコンテンツ部のように役割ごとにまとめて、会社の組織図の形に並べることです。「どのAIに頼むんだっけ」と迷わなくなります。

Q. AI組織は、何から作り始めればよいですか?

A. いま一番任せたい仕事の担当を1人作るところからです。最初は2〜3人で始め、それで回り出してから足りない役割を足していきます。

Q. AIの部署は、Claude Codeではどうやって作りますか?

A. 部署はフォルダ、担当はその中の1ファイルで表します。ファイルには「何をする人か・誰と連携するか・やらないこと」を言葉で書くだけで、プログラミングは要りません。

Q. AIにやらせないことは、決めておくべきですか?

A. 決めておきます。担当のファイルに「やらないこと」も書くと、担当同士の仕事の重複が消えます。「勝手に公開しない」「お金が絡む操作はしない」といった線引きは、最初に書いておくと安心です。

Q. 会社共通のルールは、どこに書きますか?

A. 会社のフォルダの一番上に置いた「CLAUDE.md」というファイル1つに書きます。部署は「.claude/agents/」というフォルダの中に部署ごとのフォルダを作って表し、担当はその中に置いた.mdファイル1つです。

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後藤佑輔

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後藤 佑輔

IGS代表

大和証券、アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。Claude Codeと共に、一部Meta公式APIを使用した6つのWebサイトの開発・運用から、SNS投稿の完全自動化、バックオフィス自動化などを一人で行う。開始9か月で検索からの訪問は累計1万クリックを超え、「Claude AIエージェント 作り方」ではGoogle検索1位を獲得した。

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