
この記事の内容を、御社の業務で仕組みにする相談(30分・無料)→

この記事の著者
後藤 佑輔
IGS代表大和証券、
おはようございます。
代表の後藤です。
つい先日まで、弊社のAIに「競合を10社ぶんリサーチしておいて」と頼むと、どうだったのか?
そのセッションでは、私はその調査が終わるまでほかの作業ができませんでした。
その間、他のセッションを動かすことになりますが、これまでは部下が動いている間、メインのAIは待っていたので、どうしても作業や開発スピードは上がりづらい傾向にありました。
しかし、Claude Codeのアップデートで、この"待ち時間"がほとんど無くなりました。
なぜなら、
AIの部下(サブエージェント)が、既定で"バックグラウンド"で動くようになった
から。
これによって、頼んだ瞬間から「次の作業に移ることができる」ようになりました。
今日はこの変化と、経営者としてどう使い分けているかを書きます。
何が変わったのか?
Claude Code(バージョン2.1.198)で、サブエージェントが既定でバックグラウンド実行に変わりました。2026年6月29日〜7月3日分のアップデートです。
サブエージェントというのは、ざっくり言うと「特定の仕事を任せる専門のAI部下」です。
リサーチ係、ブログ執筆係、品質管理係のように役割を持たせておけます。仕組みそのものは以前の記事(サブエージェントとは?)にまとめたので、今回は「動き方がどう変わったか」だけに絞ります。
- これまで:
部下に仕事を振ると、メインのAIはその作業が終わるまで会話を止めて待っていた - 今回の変更後:
メインのAIは部下が働いている間も自分の作業を続け、部下が終わったらその結果を拾うように
また、結果がどうしても先に必要なときは、部下の作業が終わるのを待ってから、結果を報告してくれます。
経営者にとっての意味
これ、言葉にすると地味なんですが、体感はけっこう大きな変更だと感じています。
部下に作業を依頼して動いてもらっている間、自分は別の仕事を進める
これって人間のチームなら当たり前の光景ですよね。
しかし、これまでのAIは、頼んだら結果が出るまで待機が基本でした。
その"待ち"が積み重なると、1日で見れば無視できない時間になります。経営者はとにかく時間効率を重視しているはずなので、その時間がとにかく惜しかった。
今回の変更で、部下が裏で動いている間も、メインのAIと話を続けられるようになりました。
AIを1人の人間の部下だと思うと、この差はかなり大きいと感じるはずです。
AIコンサルティング
この記事の仕組みを、
任せっぱなしで暴走しない?
「裏で勝手に動く」と聞くと、不安になる方もいるかとおもいます。例えば、外部にメールを送るとか、データを書き換えるとか、取り返しのつかない操作まで勝手にされていたら...。
そこはきちんとできていて、裏で動いていても、
「人間の許可が要る操作の確認は、メインの会話画面に出てきます」。
つまり、調べ物や下書きは裏でどんどん進むけれど、送信・書き込み・削除のような確認が必要な作業は、こちらがOKを出すまで止まる。
ただし、あらかじめ許可しておいた操作は、確認なしで進みます。
弊社はもともと「確認不要な作業はAIに任せる、公開するなどの判断が必要な作業は人間」という線引きで運用しているので、この挙動はそのまま噛み合いました。
弊社はどう使い分けているか
弊社では、12の部署24名と点検役3名の合計27名のAIを組織として組み、日常的にこのサブエージェントを動かしています。全員が"裏で動ける部下"になったので、私の使い分けはむしろシンプルになりました。
判断の軸は1つだけで、「結果をすぐ使うか、あとで受け取れるか」です。
- バックグラウンドで実行させる:
時間のかかる競合リサーチ、記事の下書き、複数ファイルにまたがる変更など、結果は後で良いもの - メインのAIに直接聞く:急ぎの数字や、一問一答で詰めたい相談など、答えが出ないと次に動けないもの
また、そもそも何を任せて何を自分で握るかの線引きは、この記事で整理しています。
弊社では、AIが複数の部下を同時に裏で動かしている間、途中経過を一つずつ報告させず、全部の結果が返ってから1回でまとめて受け取る決めにしています(2026年9月4日から)。途中経過は、まだ判断できない状態を読まされるだけで、時間を取られるためです。
費用対効果の話をすると、これはアップデートで既定になった挙動なので、追加費用は当然ゼロです。ただし、部下の分も、普段のプランの利用上限を使います。
また、サブエージェントにコストが安いモデルを指定すれば、プランの利用上限の減りを抑えられるメリットもあります(何も指定しなければ、メインのAIと同じモデルで動きます)。
まず何から試すか
具体的な一手を1つだけ挙げます。
Claude Codeを最新版に上げて、「時間のかかるリサーチ」を1つ、AIに投げてみてください。
そうすると、バックグラウンドで実行されるはずなので、待たずにそのまま次の作業を始める。数分後に結果が上がってくる感覚を一度味わうと、"AIの前で待つ"のがもったいなく感じるようになります。
AIに仕事を任せている間の"待ち時間"をなくしたい方は、お気軽にご相談ください。
弊社の実際の使い分けをもとに、雑談レベルで一緒に考えます。
よくある質問
Q. Claude Codeのバックグラウンド実行とは、何ですか?
A. 時間のかかる仕事を裏で進めてもらい、待たずに次の作業に移れる動き方です。Claude Code 2.1.198 から、サブエージェント(専門の部下AI)に頼んだ仕事は、既定でこの裏の動きになりました。
Q. Claude Codeで、作業を並行して進めるにはどうすればいいですか?
A. サブエージェントに仕事を頼めば、部下が裏で動いている間も、メインのAIと話を続けられます。Claude Codeを2.1.198以降に上げれば、特別な設定は要りません。
Q. 裏で動いている間に、勝手に外部へ送信されたりしませんか?
A. 基本的にしません。人間の許可が要る操作は、裏で動いていてもメインの会話画面に確認が出て、OKを出すまで進みません。ただし、あらかじめ許可した操作は確認なしで進みます。
Q. 裏で動かすと、費用や使用量は増えますか?
A. 追加料金はかかりません。ただし、部下の分も、普段のプランの利用上限を使います。何も指定しなければメインのAIと同じモデルで動くので、使用量を抑えたいときは、部下に安いモデルを指定します。
Q. 複数の部下を同時に動かすとき、報告はどう受け取りますか?
A. 弊社では、途中経過を一つずつ報告させず、全部の結果が返ってから1回でまとめて受け取る決めにしています(2026年9月4日から)。途中経過は、まだ判断できない状態を読まされるだけで、時間を取られるためです。







