代表ブログ一覧に戻るチュートリアル

Claude Codeに会社の数字を毎週まとめさせる方法〜1人社長がKPI改善ループを自動化した話〜

Claude Codeに会社の数字を毎週まとめさせる方法〜1人社長がKPI改善ループを自動化した話〜
後藤 佑輔

この記事を書いた人

後藤 佑輔

IGS代表

大和証券・アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。非エンジニアながらClaude Codeで自社業務の多くを自動化し、AI事業開発を行っている。

Threads @yuigs_ai

こんにちは、代表の後藤です。

突然ですが、会社の数字を毎週ちゃんと見られていますか?

弊社は現在、7つのサイトを運営しています。

検索データを見るツール(GSC)を開いて、クエリ別の動きを確認して、アクセス解析(GA4)を開いてページ別を確認して、コンバージョンも見て...それをサイトごとに繰り返す。

1サイトだけでも丁寧にやると30分はかかります。7サイト分だと、平気で半日以上消えます。

正直、あまり手を付けられない時期が長くありました。

で、結局AIに毎週まとめてもらうことにしました。さらに、いま業界ではかなり主流になりつつある「ループ」の仕組みを取り入れています。

今日はその仕組みをご紹介します。

結局、AIに「何を」「どのように」まとめさせているのか

正直なところ、「数字は出ているけど読み解けていない」「改善できたはずのページがそのまま埋もれていく」という状態が長く続いていました。なので「全部AIにやってもらう」と決めて、いまの仕組みを作りました。

弊社の仕組みは、「集める→比べる→具体タスクに変換する」という3つの工程を毎週ぐるぐる回す(ループ)、というものです。データは弊社の7つの自社サイト全部からまとめて取ります。中身の詳しい説明は次のセクションで。

弊社の集計フローの対比。左=毎週1サイトずつ手で数字を集めて見比べる流れ/右=AIが7サイト分まとめて「今週やるべきこと」として通知する流れ

3ステップを毎週ぐるぐる回す=ループにする

3つの工程の中身を、もう少し具体的に説明します。

・ステップ1:集める
GSCとGA4の公式APIをサービスアカウント経由でAIが直接データを読み取ります。自分でダッシュボードを開いてエクスポートする作業がなくなります。

・ステップ2:比べる
前週と自動で比較して、落ちた(守り)と伸びた(攻め)ページを抽出します。週ごとの細かい上下はノイズとして切り捨てる設計にしています。

・ステップ3:具体タスクに変換する
「このキーワードで表示はされているのに、検索順位が低くてクリックがゼロ」という状況を見つけたら、「タイトルにこの語を入れる」というタスクに翻訳して届けます。

この3ステップを、毎週ぐるぐる回します。1回やって終わりではなく、来週もまた集めて、比べて、具体タスクに変換する。こうした「毎週同じステップを自動でくり返す仕組み」は、業界では「自己改善ループ」と呼ばれていて、毎週ぐるぐる回すから少しずつ良くなっていく、というのがポイントです。

この仕組み自体、Claude Codeに「こういうスクリプトを書いて」と日本語で頼んで作ってもらいました。スクリプトをAIが書いて、AIが動かして、AIが結果を整えて届ける。そのサイクルがそのまま自己完結しています。

インフラは下記の3点だけです

  • Claude Code
  • GitHub Actionsのクラウド実行
  • GSC/GA4のサービスアカウント

ローカルのPCを立ち上げていなくても勝手に動くようにしています。毎週火曜の朝に設定しているのは、GSCのデータが2〜3日遅れて確定するためです。月〜日の1週間が終わった翌火曜に回すと、前週のデータがきれいに固まります。

実際にAIから届く「成果物」はこんな感じ

実際に稼働してみて、自分では分からなかった事実が検知できるようになりました。

たとえば、弊社の一つのサイトで「敬語に直すサイト」というキーワードで週20回表示されているのにクリックがゼロというページがありました。検索順位が低く、タイトルにそのキーワードが入っていなかったのが原因です。AIからは「タイトルまたは見出しに『敬語に直すサイト』を入れてください」と提案してきました。

また、別のサイトでは、あるページのタイトルに同じサイト名が2回入っていたことを指摘されました。自分では気づいていなかったミスです。

「提案」までで止めている理由

この仕組みは、提案を出すところで止まります

  • サイトの本文を変える
  • ページを公開する
  • 課金処理を走らせる

そういった操作はAIにはできない設計にしています。

弊社が決めているのは、「お金が動くこと・外部に公開すること・会社の方向を決めること」は必ず自分が判断するということです。AIが投げてきた提案を見て、「これはやる」「これは今週は見送る」を自分で決めます。

AIに渡せる仕事と、自分で握っておく仕事の見分け方については、こちらの記事でまとめています。

AI活用や業務改善について、お気軽にご相談ください

無料で相談する

始めるなら、まず「1つの数字」から

いきなり複数のサイト分やる必要はありません。弊社も最初は1サイトの検索クリック数を週次で比較するだけから始めました。

毎週見ようと思っているけど、結局見られていない数字」があれば、そこが候補です。追えていないからこそ、AIに渡す意味があります。

慣れてきたら、サイトを増やす、GA4のアクセス側を足す、コンバージョンも見る、という順番で広げていけば大丈夫です。

FAQ

Q. 専用のツールを買わないとできませんか?

A. 弊社が使っているのはClaude CodeとGitHub Actions、GSCとGA4です。専用の有料ツールは使っていません。

Q. プログラミングのスキルは必要ですか?

A. 不要です。「こういうスクリプトを書いて」と日本語でClaude Codeに頼めば、AIが書いてくれます。弊社の仕組みもすべてその流れで作りました。

Q. AIが数字を間違えたり、創作したりしませんか?

A. 公式API(GSC/GA4)から直接データを読む設計にしているので、AIが数字を作る余地はありません。届くタスクの根拠もすべて元データの数字付きで返ってきます。

Q. どのくらいの規模から始めるのがいいですか?

A. 1サイト・週次の検索クリックと検索順位だけでも十分始められます。慣れてからアクセス側(GA4)・コンバージョン側に広げていけば大丈夫です。

まとめ

AIにデータをまとめさせると、「ただ単に数字を見る」が「やるべきことを受け取る」に変わります。ダッシュボードを開いていた時間が、提案を確認する時間に変わります。

AIに任せていく仕事の中で、「まとめる」という動作は最初に渡しやすい部類です。判断が入らない、答えが一つに決まりやすい、毎週繰り返す、という条件が揃っています。弊社がAI社員をどう作り始めたかは、こちらの記事にまとめています。

弊社の集客の数字をAIにまとめさせる仕組みを自社でも作りたい方は、お気軽にご相談ください

関連記事

後藤 佑輔

この記事を書いた人

後藤 佑輔

IGS代表

大和証券・アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。非エンジニアながらClaude Codeで自社業務の多くを自動化し、AI事業開発を行っている。

Threads @yuigs_ai

無料サイト診断

あなたの会社のサイト、何点?

URLを入れるだけで、SEO・AI検索対応など20項目を30秒で自動採点。IGS運営の無料ツール「サイト採点くん」が、いま直すべき点を教えてくれます。

無料でサイトを採点する
Claude Code 品質ガイドライン 表紙

Whitepaper

Claude Code 品質ガイドライン|14項目チェックリスト

「プロンプトの書き方」だけでは、AIは使いこなせない。公式準拠の14項目で自社のAI活用を点検できる、自己診断チェックリスト付き全19ページを無料でお届けします。

無料でダウンロードする