

この記事を書いた人
後藤 佑輔
IGS代表大和証券・アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。非エンジニアながらClaude Codeで自社業務の多くを自動化し、AI事業開発を行っている。
Threads @yuigs_aiこんにちは。代表の後藤です。
前回の記事では、AIにブログを書かせる方法を書きました。あの記事は「書く」担当でしたが、今回は「作る」担当の話です。
ブログは文章だけで大体完結しますが、提案資料は少し違います。内容だけでなく、見た目や体裁も問われます。クライアントに出すものであれば、デザインが揃っていなければならないですよね。
なぜ「資料作って」と頼むと品質がブレるのか
AIに「提案資料を作って」とお願いすると、それっぽいものは出てきます。ただし、「毎回出てくるものが違う」というのが最初の悩みでした。
- 全体的にデザインが微妙に変わる
- フォントが毎回変わる
- 見出しの配置も毎回変わる
同じ相手(AI)に頼んでいるのに、体裁が揃わない。
これ、人間と同じですよね。フォーマットの決まっていない書類を複数人に書かせると、見た目がバラバラになります。「このテンプレートに沿って書いて」と渡せば、基本的には誰が書いても同じ品質で出てきます。AIも同じです。毎回自由に作らせている限り、体裁は毎回ブレます。
弊社の答え=「テンプレート」を1度作り、中身を差し替える
弊社が出した答えはシンプルでした。
「中身(テキスト)」と「デザイン(見た目)」を物理的に分ける、です。

毎回「いい感じの資料を」とAIに頼むのをやめました。代わりに、デザインと体裁を決めた「型(テンプレート)」を1回作り、以降は「内容を書いて、テンプレートに流す」だけです。
テンプレートが決まっていると、表紙のデザインも、見出しのフォントも、カードの並び方も毎回同じになります。AIが出す資料の見た目が固定される、という感じです。毎回のブレがなくなります。
「中身」と「デザイン」を分けるとはどういうことか
ここがポイントです。
弊社の「テンプレート」は、中身のファイルに「色」や「フォントサイズ」の情報を一切持っていません。強調したい箇所があれば「ここは強調」という意味だけ書けばよくて、実際の色や大きさはテンプレートのほうが決めます。
つまり、資料を作る人間(私)はデザインを気にしなくていい、ということです。「ここをライトブルーにして」「このテキストは14ptで」などと毎回指定しなくていい。「ここ大事」とだけ書けば、テンプレートがいい感じに仕上げてくれます。
PowerPointのデザインセンスも、特に必要ありません。言葉を入れるだけ、というのが弊社の今の運用です。
崩れた時の対処もシンプルで、「文言が長すぎてはみ出た」だけです。文言を短くすれば直ります。デザインのファイルを触る必要はありません。
弊社で実際に作っているもの
弊社ではこの型を、使い方に応じて2種類用意しています。
一つはPDFで出すタイプです。クライアントに送る見栄え重視の提案資料向けです。相手に触らせず、そのまま見てもらうものです。
もう一つはPowerPoint(pptx)で出すタイプです。社内で使い回したり、先方が直接編集したいケースに向いています。送り方や使われ方で選んでいます。
やってみてわかったコツ
1. 最初にテンプレートを1個だけ作る
この運用の前提は「テンプレートを1回作ること」です。毎回ラクになるのは型ができてから、という話で、最初の型作り自体はAIと一緒に1回やる必要があります。
ただ、型作り自体もAIに手伝ってもらえます。「こういう体裁の資料を作りたい、自社の色はこれ」と伝えれば、型の原形を作ってくれます。弊社も私がAIと一緒に作りました。
2. 文言は短く
型に流す文言が長すぎると、スライドの枠からはみ出します。「1スライドに1メッセージ」が基本で、文章というよりも「言い切り」で書くほうが収まりがよいです。
AIが「長くて丁寧な文章」を生成しがちな時は、「1行で言い切って」と指示を足すだけで改善します。デザインを直す必要はありません。
3. 強調は1スライド1〜2か所
「ここも強調、ここも強調」と複数箇所を強調すると、どこを見ればいいかわからなくなります。1スライドあたり1〜2か所に絞るのが、見やすい資料に近づきます。1スライド1メッセージがコンサル資料の鉄則でもあります。
テンプレートが「強調色はこの1色だけ」という設計になっていると、これが自然と守られます。
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無料で相談するこれを始めるのに必要なもの
- Claude Code(またはClaude)
- 自社の使い回したいスライドのイメージ(既存資料が1枚でもあれば十分)
テンプレート作りはAIに手伝ってもらえます。「こういう体裁の資料を作りたい」と伝えれば、原形を作ってくれます。既存のスライドがあれば、それを参考に「こんな感じで」と見せるのが一番早いです。
FAQ
Q. デザインの知識がなくても使えますか?
A. 使えます。型が決まれば、その後は「言葉を入れる」だけです。デザインの専門知識は不要です。弊社の後藤自身もデザイナーではありません。
Q. PowerPointを普段あまり使っていない場合でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。テンプレートから出力する際にPowerPointを操作する必要はありません。ファイルとして書き出されるので、確認するだけです。
Q. 毎回同じ資料になりすぎませんか?
A. 「体裁が揃う」と「内容が同じになる」は別の話です。中身の言葉はその都度AIに作らせるので、内容は毎回変わります。体裁(見た目)だけが揃います。会社として「毎回同じ品質の資料が出る」というのは、むしろ望ましいことかなと思っています。
Q. 型自体もAIに作らせましたか?
A. はい、AIと一緒に作りました。「こういう体裁にしたい、自社の色はこれ」とClaudeに伝えて、一緒に作り上げました。プログラミングの知識は必要なく、非エンジニアでも作れます。
まとめ
AIに資料を作らせるとき、毎回ゼロから頼むと品質がブレます。弊社の答えは「テンプレートを1回作って、中身だけ差し替える」です。
中身に言葉だけ入れれば、見た目は型が担保してくれます。デザインを毎回考える必要がなくなります。
最初に型を作る手間だけ、AIと一緒に1回やる。そこから先は中身を流すだけ、という運用にすると、1人でも安定した品質の資料を継続して出せるようになります。
資料作成の効率化や、AIに何を任せるかについて、ご相談があればお気軽にどうぞ。


