
この記事の内容を、御社の業務で仕組みにする相談(30分・無料)→

この記事の著者
後藤 佑輔
IGS代表大和証券、
こんにちは。代表の後藤です。
ブログは文章だけで大体完結しますが、提案資料は少し違います。
内容だけでなく、見た目や体裁も問われます。クライアントに出すものであれば、デザインが揃っていなければならないですよね。
なぜ「資料作って」と頼むと品質がブレるのか
AIに「提案資料を作って」とお願いすると、それっぽいものは出てきます。ただし、「毎回出てくるものが違う」というのが最初の悩みでした。
- 全体的にデザインが微妙に変わる
- フォントが毎回変わる
- 見出しの配置も毎回変わる
同じ相手(AI)に頼んでいるのに、体裁が揃わない。
これは人間と同じだと思います。
フォーマットの決まっていない書類を複数人に書かせると、見た目がバラバラになります。「このテンプレートに沿って書いて」と渡せば、基本的には誰が書いても同じ品質で出てきます。AIも同じです。毎回自由に作らせている限り、体裁は毎回ブレます。
弊社の答え=「テンプレート」を1度作り、中身を差し替える
弊社が出した答えはシンプルでした。
「中身(テキスト)」と「デザイン(見た目)」を物理的に分ける、です。

毎回「いい感じの資料を」とAIに頼むのをやめました。代わりに、デザインと体裁を決めた「型(テンプレート)」を1回作り、以降は「内容を書いて、テンプレートに流す」だけです。
「中身」と「デザイン」を分けるとはどういうことか
弊社の「テンプレート」は、中身のファイルに「色」や「フォントサイズ」の情報を一切持っていません。強調したい箇所があれば「ここは強調」という意味だけ書けばよくて、実際の色や大きさはテンプレートのほうが決めます。
崩れた時の対処もシンプルで、「文言が長すぎてはみ出た」だけです。文言を短くすれば直ります。デザインのファイルを触る必要はありません。
AIコンサルティング
この記事の仕組みを、
弊社で実際に作っているもの
弊社ではこの型を、使い方に応じて2種類用意しています。
一つはPDFで出すタイプです。クライアントに送る見栄え重視の提案資料向けです。相手に触らせず、そのまま見てもらうものです。
もう一つはPowerPoint(pptx)で出すタイプです。社内で使い回したり、先方が直接編集したいケースに向いています。
PDFで出す型の元は、自社の提案資料です。この見た目を部品に分けて、中身だけ差し替えられる形にしました。その型で、客先に出す提案書も作りました。出来上がった全ページを画像にして1枚ずつ確かめたところ、枠からはみ出したページが4枚あったので、直して作り直しています。
やってみてわかったコツ
1. 最初にテンプレートを1個だけ作る
この運用の前提は「テンプレートを1回作ること」です。毎回ラクになるのは型ができてから、という話で、最初の型作り自体はAIと一緒に1回やる必要があります。
弊社も私がAIと一緒に作りました。
2. 文言は短く
型に流す文言が長すぎると、スライドの枠からはみ出します。「1スライドに1メッセージ」が基本で、文章というよりも「言い切り」で書くほうが収まりがよいです。
AIが「長くて丁寧な文章」を生成しがちな時は、「1行で言い切って」と指示を足すだけで改善します。デザインを直す必要はありません。
3. 強調は1スライド1〜2か所
「ここも強調、ここも強調」と複数箇所を強調すると、どこを見ればいいかわからなくなります。1スライドあたり1〜2か所に絞るのが、見やすい資料に近づきます。1スライド1メッセージがコンサル資料の鉄則でもあります。
テンプレートが「強調色はこの1色だけ」という設計になっていると、これが自然と守られます。
これを始めるのに必要なもの
- Claude Code(またはClaude)
- 自社の使い回したいスライドのイメージ(既存資料が1枚でもあれば十分)
Claude Codeが無くても、Claudeのチャット画面で「この文章をPowerPointにして」と頼めば、PowerPointやPDFのファイルを作れます(無料プランを含む全プランで使えます)。弊社は、型のファイルを置いておけるClaude Codeで運用しています。
始め方は次の4つです。
- 体裁の見本にしたいスライドを1つ用意する
- そのスライドを添付して「この体裁を型にして」と頼む(無ければ体裁と自社の色を文章で書く)
- できた型のファイルを保存する
- 次からは、その型のファイルと中身の文言を渡して作らせる
まとめ
最初に型を作る手間だけ、AIと一緒に1回やる。そこから先は中身を流すだけ、という運用にすると、1人でも安定した品質の資料を継続して出せるようになります。
資料作成の効率化や、AIに何を任せるかについて、ご相談があればお気軽にどうぞ。
よくある質問
Q. Claudeでスライドを作るには、どうすればいいですか?
A. Claudeのチャット画面で「この文章をPowerPointにして」のように頼むと、PowerPoint(pptx)のファイルが作れます。無料プランを含む全プランで使えます。TeamとEnterpriseは、管理者が止めている場合があります。
Q. Claude Codeでスライドを作るとは、どういうことですか?
A. Claude Codeに指示して、型のファイルに中身の文言を流し込み、PDFやPowerPoint(pptx)として書き出させることです。弊社はこの形で運用しています。
Q. Claudeで作るスライドの見た目を、毎回そろえるにはどうすればいいですか?
A. デザインと体裁を決めた「型(テンプレート)」を1回作り、以降は内容の文言だけを型に流し込みます。中身のファイルには色やフォントサイズの情報を持たせず、見た目は型のほうに決めさせます。
Q. スライドは、PDFとPowerPointのどちらで出せばいいですか?
A. クライアントに送る見栄え重視の提案資料はPDF、社内で使い回す資料や先方が直接編集したい資料はPowerPoint(pptx)が向いています。弊社は送り方や使われ方で選んでいます。
Q. 作ったスライドは、あとから自分で直せますか?
A. PowerPoint(pptx)で出したものなら、自分で直せます。PDFで出したものは見せる用なので、直す時は中身の文言を直して、書き出し直します。







