

この記事を書いた人
後藤 佑輔
IGS代表大和証券・アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。非エンジニアながらClaude Codeで自社業務の多くを自動化し、AI事業開発を行っている。
Threads @yuigs_aiこんにちは、代表の後藤です。
このブログでは何度か、ClaudeとChatworkやfreeeを「MCP」という仕組みでつないでいる話を書いてきました。MCPそのものの仕組みは以前MCPとは?非エンジニアにもわかりやすく解説で解説したので、今回は仕組みの説明は省きます。
今日書きたいのは、もっと実務寄りの話です。
「結局、MCPで何と繋げられるのか」
弊社が実際に繋いでいるものもあれば、繋いではいないけれど公式にMCPが提供されているものもあります。今回はその代表的なものを、カテゴリ別に一覧にしてみました。
弊社で実際に繋いでいるツールと使い方
弊社が今つないでいるのは、
- Chatwork
- Gmail
- Googleカレンダー
- freee(会計)
- microCMS(ブログ)
- GA4(アクセス解析)
- Search Console(検索データ)
- X
- Supabase(データベース)
- Googleドライブ
などです。
一番わかりやすいのは朝の使い方です。
「おはよう」と打つだけで、Chatworkの未読とGmailの重要メール、今日の予定を全部横断してチェックして、今日やることリストを出してくれます。
以前はこれらを1つずつ開いて確認していたので、朝の時間が大きく減った感覚があります。
freeeとの連携も体感が大きいところです。
「今月の経費まとめて」と頼むと、未処理の明細を取得して仕訳案を作ってくれます。
最終的に登録するかどうかは必ず自分で確認していますが、それでも経理の負担はかなり減りました。このあたりの具体的なやり方はfreeeをつなぎ、経理をAIで自動化してみた話にまとめています。
Chatworkについても、未読チェックだけでなく返信の下書き作成やタスク登録まで任せています。
ただしメッセージの送信だけは、下書きを見せてもらって自分がOKを出してから、という運用にしています。連携の詳しい手順はChatwork MCPとは?で解説しました。
このほかmicroCMS(ブログの下書き投稿)、GA4とSearch Console(アクセスやクエリの確認)、Supabase(データベースの照会)なども同じように日常的に使っています。共通しているのは、
「画面を開いて手を動かしていた作業を、日本語で頼むだけで済ませられるようになった」
ということです。
カテゴリ別・代表的な対応ツール一覧
MCPに対応しているサービスは、Anthropic公式ドキュメント(Connect Claude Code to tools via MCP)や各社の公式発表で確認できるものだけでも、かなりの数にのぼります。
非エンジニアの経営者にとって関わりが深そうなものを中心に、カテゴリ別にまとめました。
カテゴリ | ツール | 何ができるか | 提供元 |
|---|---|---|---|
チャット | Chatwork(弊社利用中) | 未読確認・返信下書き・タスク登録 | Chatwork公式MCP |
チャット | Slack | メッセージ検索・送信・チャンネル管理 | Slack公式MCP |
メール・予定 | Gmail(弊社利用中) | メール確認・下書き作成 | Anthropic(claude.aiコネクタ) |
メール・予定 | Googleカレンダー(弊社利用中) | 予定確認・調整 | Anthropic(claude.aiコネクタ) |
会計・決済 | freee(弊社利用中) | 明細取得・仕訳案の作成 | freee公式MCP |
会計・決済 | Stripe | 決済データの照会 | Stripe公式MCP |
会計・決済 | PayPal | 決済データの照会 | PayPal公式MCP |
CMS・ブログ | microCMS(弊社利用中) | 記事の下書き投稿 | microCMS公式MCP |
アクセス解析 | GA4(Google Analytics・弊社利用中) | レポート取得・分析 | Google公式MCP |
アクセス解析 | Search Console(弊社利用中) | 検索順位・クエリの確認 | コミュニティ製MCP(Google公式発表は確認できず) |
データベース | Supabase(弊社利用中) | SQL実行・スキーマ管理 | Supabase公式MCP(Anthropic公式コネクタにも採用) |
ファイル管理 | Googleドライブ(弊社利用中) | ファイル検索・アップロード | Google Workspace経由(claude.aiコネクタ) |
SNS | X(旧Twitter・弊社利用中) | 投稿・検索・分析 | X公式MCP(X Developer Platform) |
デザイン | Figma | デザインをコードに変換 | Figma公式MCP |
ナレッジ管理 | Notion | ページの検索・作成・更新 | Notion公式MCP |
開発・issue管理 | GitHub | Issue・PRの操作 | GitHub公式MCP |
営業・CRM | HubSpot | 顧客データの照会 | HubSpot公式MCP |
タスク管理 | Asana | タスクの作成・管理 | Asana公式MCP |
監視・エラー管理 | Sentry | エラーの監視・調査 | Sentry公式MCP |
※表の「提供元」欄は、公式にMCPサーバーが提供されているものと、コミュニティが作ったものを分けて書いています。Search Consoleのように弊社が実際に使っているものでも、Google自身の公式発表が確認できないものは、その旨を明記しました。
繋ぐ前の注意
MCPは便利ですが、繋ぐ前に確認しておきたいことが2つあります。
①提供元の信頼性
Anthropic公式ドキュメントでも「接続する前に、そのサーバーを信頼できるか確認してください」と明記されています。特に外部コンテンツを取得するタイプのMCPサーバーは、悪意のある指示文でAIを誤誘導される「プロンプトインジェクション」のリスクがあると注意喚起されています。
②書き込み・削除・送信のような取り返しのつかない操作
弊社では、メッセージの送信のような操作は必ず下書きを人間が確認してから実行する運用にしています。読むだけの操作と、書き込む操作は、最初から線引きしておくのがおすすめです。
AI活用や業務改善について、お気軽にご相談ください
無料で相談するFAQ
Q. MCPを使うのにプログラミングは必要ですか?
A. 基本的には不要です。最初にターミナルで設定コマンドを1行打つ場面はありますが、コードを書く必要はありません。
Q. 表にあるツールは全部無料で使えますか?
A. MCPサーバー自体は無料で公開されているものが多いです。ただしClaude Code側の有料プランや、接続先サービス自体の利用料は別途必要になります。
Q. 表で「弊社利用中」となっていないツール(Slack・Notion・Figmaなど)も安全に使えますか?
A. 公式にMCPが提供されているサービスであれば、仕組みとしては同様に使えます。ただし提供元の信頼性の確認だけは、どのツールでも省かないようにしてください。
Q. 一覧にないツールはMCPに対応していないということですか?
A. そうとは限りません。今回は非エンジニアの経営者に関わりが深いものを中心に、公式発表で確認できたものだけを掲載しています。ここにないサービスでも対応している可能性はあります。
MCPでどのツールを繋ぐべきか迷っている方は、お気軽にご相談ください。
弊社の実例をもとに、一緒に整理します。


