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AI議事録を契約する前に|Zoom・Teams・Google Meetをプラン別に比較

AI議事録を契約する前に|Zoom・Teams・Google Meetをプラン別に比較
後藤 佑輔

この記事を書いた人

後藤 佑輔

IGS代表

大和証券・アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。Claude Codeで自社業務の多くを自動化し、AI事業開発を行っている。

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こんにちは。代表の後藤です。

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初めて会った方などに「AI関連の仕事をしている」ことをお伝えすると、

AI議事録のツール、どれがおすすめですか?

と聞かれることがよくあります。

職業柄で大変恐縮なのですが、回答前に”必ず1つ”ヒアリングをさせていただいています。

「いま使っている会議ツールは何ですか?」
Zoom・Microsoft Teams・Google Meetですか?」

というのも、この3つはどれも、議事録に関わる機能をもともと備えているからです。

しかも契約しているプランによっては、追加費用を払わずに使えます。新しいツールを探すのは、いま毎月払っているツールの中身を見てからでも遅くありません。

そこで今回は、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetの3つについて、現行プランのままで何ができて、どこから追加費用が必要なのかを書いていきます。

前提:「文字起こし」と「議事録」は別物

先に、言葉の定義を明確にさせてください。

ここを混ぜたまま読むと、3つの会議ツールの条件を読み違えます。

  • 文字起こし:
    文字通り、会議で話した内容を、そのまま文章にして残すことです。誰が何と言ったかが全部出てくるので、1時間の会議なら相当な分量になります
  • 議事録:
    その文字起こしをAIが読んで、「誰がどんな発言をしたのかの要約」「決定事項」「ToDo(ネクストアクション)」などを”誰が見ても分かるように”整理してまとめることです

議事録ツール」と銘打っていなくても文字起こしは入っていたり、要約まで入っているケースもあったりなど、サービスごとに違います。

そして追加料金が発生するかどうかは、ここが境界線になることが多いです。

ひとつ用語の話をしておくと、Microsoft Teamsの公式ページには「トランスクリプト」という言葉が出てきます。これは文字起こしのことです。この記事では文字起こしで通します。

金額の基準も先に書いておきます。

この記事で出す金額は、すべて1ユーザーあたりの月額です。年払いか月払いかは、そのつど書き添えます。税込みか税別かは、各社の公式ページに書かれているものだけ、そのまま書きます。

「Zoom」の議事録は、追加料金なしでどこまで?

Zoomには「AI Companion」という機能があり、その中にミーティングの要約が入っています。

使えるのは有料プランです。

  • Pro
  • Pro Plus
  • Business
  • Business Plus
  • Enterprise

が対象で、公式のサポートページに「追加料金なしでご利用いただけます」と書かれています。文字起こしだけでなく、要約まで込みです。

無料のBasicプランは対象外なので、無料で使っている会社はここで止まります。

ただし、有料プランを契約しているだけでは使えません

アカウント管理者が「Meeting summary with AI」という設定を有効にしておく必要があります

有料プランを払っているのに議事録が出てこない、という時は、まずここを見てください。追加料金を払うのではなく、設定を1つONにするだけで済みます。

録画をONにしていないと要約は作られないのか。ここは断定できませんでした。

Zoomの要約は、会議中のリアルタイムの音声の文字起こしから作られる仕組みです。ただ、「録画は不要です」と明記した公式の一文は今回見つけられませんでした。大事な会議で確実に要約を残したいなら、録画もONにしておくのが無難です。

日本語を含む33言語に対応しているので、国内の会議で言語の心配をする必要はありません。

Proの日本円での月額は、Zoomの公式の料金ページでご確認ください。

「Microsoft Teams」の議事録は、どこから別料金になるか

Teamsは、「文字起こし」と「要約」で扱いがはっきり分かれます。

ここが3社の中で一番わかりにくいところなので、順に書きます。

まず「文字起こし」は、Teamsが含まれるMicrosoft 365のプランで使えます。対象はBusiness Basicからで、これより上のプランはすべて含まれます。追加料金は不要です。

自社のプラン名がBusiness Basicより上なら、文字起こしはもう払っているものの中に入っている、ということになります。

こちらもZoomと同じで、契約しているだけでは使えません。

管理者が会議ポリシー(会議の機能のON・OFFをまとめて決める設定)で、文字起こしをON

にしておく必要があります。新しく作るポリシーでは、この設定は既定でONになっています。

ただ、自社のポリシーがいつ、誰の手で作られたものかは、社長の側からは分かりません。

ここは自分で調べようとせず、社内のIT担当か、契約の名義になっている人に「Teamsの会議の文字起こしがONになっているか」と聞いてください。この1問で決まります。

分かれるのはここからです。AIによる「要約」は別料金です。

Teamsの要約は「インテリジェント要約」と呼ばれていて、

  • 会議の振り返り
  • アクション項目の抽出
  • 発言者やトピックからの頭出し

ができます。これを使うには、Teams PremiumかMicrosoft 365 Copilotのどちらかを別に契約する必要があります。

  • Microsoft 365 Copilot Business:
    ユーザーあたり年払い2,698円、月払い3,778円です(公式の価格ページで確認・税の表記なし)。既存のBusiness契約に足すアドオンという扱いで、これだけを単体で買うことはできません
  • Teams Premium:
    価格を公式ページで確認できませんでした。正規パートナーが出している参考価格では1ユーザーあたり月額1,499円(税抜・年払い)でしたが、公式の数字ではないので、契約前に公式でご確認ください

もう1つ、録画との関係も押さえておきます。

録画をOFFにしていても、要約そのものは作られます。ただし、その要約からは「誰が言ったか」「どの話題の部分か」「話題ごとの区切りから頭出しする」が抜けて、内容のまとめだけが残る形になります。あとから「この件は誰が引き受けたんだったか」を確認したいなら、録画もONにしておく必要があります。

日本語については、文字起こしの対応言語に「日本語(日本)」の記載があります。

「Google Meet」の議事録は、プランで決まる

Google Meetには「メモを取る」という機能があります。

これはMeetのGemini(GoogleのAI)が担う機能のひとつで、さきほどの区別でいうと要約にあたります。「会議を文字起こししてGoogleドライブに保存する」機能もありますが、これとは別の機能として分かれています。

3社の中で、いちばん条件がはっきりしているのがここです。使えるプランと、使えないプランが名前で決まっています。

  • 使える:Business Standard、Business Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus
  • 使えない:Business Starter
  • 個人向けでも使える:Google AI Pro、Google AI Ultra

最後の2つは、会社で契約するGoogle Workspaceではなく、個人が契約するプランです。

会社のプランがBusiness Starterのままでも、使う人が個人でこちらを契約していれば「メモを取る」が使える、という関係になります。

Business Starterは、要約にあたる「メモを取る」も、「文字起こしのGoogleドライブへの保存」も、録画も対象外です。使えるのは基本の通話と画面共有までになります。一番安いプランで契約している会社は、ここで選択肢が1つ消えます。

2026年8月13日の発表で、この「メモを取る」が対面の会議にも対応しました。オンラインの会議だけの機能ではなくなっています。

Google Workspaceの料金は、年間プランで1ユーザーあたりの月額、税別で次のとおりです。

ただし、料金の表記は「Enterprise」でひとまとめになっていて、上に挙げた2つのようには分かれていません。

  • Business Starter:800円(最初の3か月間は30%オフで560円)
  • Business Standard:1,600円(最初の3か月間は50%オフで800円)
  • Business Plus:2,500円(最初の3か月間は20%オフで2,000円)
  • Enterprise:要問い合わせ

かっこの中は割引価格です。

公式ページには「最初の3か月間」と書かれています。4か月目からは()の外の金額に戻るので、判断は()外の金額でしてください。

1つ注意点があります。

この「メモを取る」を含むMeetのGemini機能について、管理者向けの機能比較ページには、Business StandardとBusiness Plusでは「アドオンが必要」という脚注が付いています。一方で料金ページでは、基本料金に含まれる形で表示されています。同じ機能について、公式のページどうしで表記が食い違っている状態です。

つまり「Business Standardに上げれば追加0円で使えるのか、それでも別料金が要るのか」は、公式ページを読むだけでは確定できません。プランを上げる判断をする前に、ここだけはGoogleに直接確認してください。

議事録以外のGoogleのAIの使い道は、この記事にまとめています。

後藤、貸します。

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3社を並べると、決まり方の形が違う

Zoom・Microsoft Teams・Google Meetで議事録が使えるかの分かれ目の違い。Zoomは無料か有料かの1本、Teamsは文字起こしか要約かの線、Google Meetはプラン名でBusiness Starterだけ対象外

3社とも「どのプランを契約しているか」で決まる、という点は同じです。

違うのは、その決まり方の形です。

  • Zoom:
    分かれ目は「無料か、有料か」の1本だけです。有料プランなら、文字起こしも要約も追加料金なしで入っています
  • Microsoft Teams:
    分かれ目は「文字起こしまで」で足りるか「要約まで」欲しいかです。文字起こしまではプランに込みで、要約だけが別料金になります
  • Google Meet:分かれ目はプランそのものです。Business Starterかどうかで、できるかできないかが変わります

同じ「議事録の自動化」でも、自社がどこで引っかかるかは3社で違います。

Zoomなら無料プランのままかどうか、Teamsなら要約まで要るかどうか、Google Meetならプランです。見る場所が違うので、3社をまとめて「だいたいこう」とは言えません。

まず確認するのは、契約しているプラン名だけ

弊社が商談の準備で調べたときも、見たのはプラン名と機能の対応だけでした。

それだけで、Business Starterでは文字起こしが使えないことが分かります。

この記事を読み終わったあとにやることも、これ1つだけです。自社が契約しているプラン名が、下のどれにあたるかを確認してください。

  • Zoomを使っている場合:
    無料のBasicか、それ以外(Pro / Pro Plus / Business / Business Plus / Enterprise)か
  • Microsoft Teamsを使っている場合:
    Microsoft 365のBusiness Basicより上か。
    加えて、Teams PremiumかMicrosoft 365 Copilotを契約しているかどうか
  • Google Meetを使っている場合:
    Google WorkspaceのBusiness Starterか、Business Standard以上か

プラン名が分かると、次にやることが3つに絞られます。

設定をONにするだけで済むのか、プランを上げるかアドオンを足すのか、いまのままで足りているのか。新しいツールを比べるのは、そのあとで構いません。

それでも専用のツールを使う場面

もちろん、会議ツールの中の機能だけで全部が片づくわけではありません。

専用のツールを使ったほうが早い場面もあります。

1つは、会議ツールが1つに寄っていない場合です。

商談は先方のZoom、社内の打ち合わせはTeams、という具合に分かれていると、会議ごとに議事録の出方も保存先も変わります。全部を同じ場所に集めたいなら、会議ツールをまたげる専用のツールのほうが向いています。

もう1つは、管理者の設定を自分で変えられない場合です。

ZoomもTeamsも、管理者が設定をONにしないと使えません。社内で承認を取るのに何週間もかかるようなら、自分のアカウントだけで完結する専用のツールを先に試したほうが速くなります。

弊社はNottaを使っています。

ただ、正直あまりこだわりがありません。Google Meetで先方への送付なども仕組みで自動化できますし、Zoomでも可能です。

ではなぜNottaを使い続けているのか?それは今まで使い続けたから。ただこれだけです。

PLAUDのペンダント型の録音端末も持っていますが、これは議事録のために買ったものではありません。自分の声をすべて記録させることで、最終的に自身のクローンを完璧に作るためです。

AIのツールを全体としてどう選ぶかは、こちらの記事にまとめています。

議事録は、取ったあとで決まる

「なんでもいい」と書いた理由を、もう少しだけ説明します。

議事録自体はただの記録です。しかし、差がつくのは「そのあとに何をさせるか」です。

文字起こしが出てきても、要約が出てきても、それを読んで誰かが行動しなければ、プロジェクトは何も変わりません。ツールを比べているうちは、まだ一歩も進んでいないことになります。

2026年2月に書いた記事で、議事録から次の4項目を抜き出させる形をすすめました。

  • 決定事項:その会議で決まったこと
  • ToDo:誰が、いつまでに、何をするか
  • 保留事項:決まらなかったこと、次回に持ち越すこと
  • 気づき:決定でもやることでもないが、残しておくと後で効くこと

一度この4つを固定してしまえば、どのツールで取った議事録でも、出てくる形が同じになります。

形が同じなら、そのまま次の会議の資料に使えますし、担当者に投げるだけで話が進みます。ツールを乗り換えても運用が崩れません。

抜き出させるための具体的な指示の書き方は、こちらの記事に書きました。

もし時間を使えるのであれば、ツール選びより「結果を出すための仕組み化」に時間を使うべきです。ただし、それよりも先に「いまのプランで何ができるか」を確認するほうが、もっと先です。

いまの契約のままでどこまでできるのか判断がつかない、という方は、お気軽にご相談ください。契約しているプラン名を伺って、買い足しが要るかどうかを見るところからで構いません。

FAQ

Q. Zoomの無料プランでも議事録は作れますか?

A. AI Companionのミーティング要約は、無料のBasicプランは対象外です。対象は有料プラン(Pro / Pro Plus / Business / Business Plus / Enterprise)で、こちらであれば追加料金なしで使えます。

Q. Teamsで文字起こしだけ使う場合、追加のお金はかかりますか?

A. かかりません。文字起こしは、Teamsが含まれるMicrosoft 365のプラン(Business Basicか、それより上)に含まれています。ただし管理者が会議ポリシーでONにしておく必要があります。新しく作るポリシーでは既定でONです。AIによる要約まで欲しい場合は、Teams PremiumかMicrosoft 365 Copilotが別に必要になります。

Q. 会議を録画しないと、要約は作られませんか?

A. Teamsは、録画をOFFにしていても要約そのものは作られます。ただし発言者や話題ごとの区切りが要約から抜けて、内容のまとめだけが残る形になります。Zoomの要約はリアルタイムの音声の文字起こしから作られる仕組みですが、「録画は不要」と明記した公式の記載を今回確認できなかったため、断定はしていません。

Q. 日本語の会議でも使えますか?

A. 3社とも使えます。ZoomのAI Companionは日本語を含む33言語に対応しています。Microsoft Teamsの文字起こしも、対応言語に「日本語(日本)」の記載があります。Google Meetの「メモを取る」は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の8言語に対応しています。

Q. Google WorkspaceのBusiness Starterのままだと、Google Meetで何ができますか?

A. 基本の通話と画面共有です。要約にあたる「メモを取る」も、文字起こしのGoogleドライブへの保存も、録画もいずれも対象外です。使いたい場合は、Business Standard以上に変更するか、個人向けのGoogle AI ProまたはUltraを契約する形になります。

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