

代表の後藤です。
20.4%
この数字は、中小企業で「AI導入している会社の割合」です。
中小企業基盤整備機構が2026年3月に公表した中小企業のAI等の利活用に係る実態調査(調査は2025年11〜12月)の数字で、だいたい5社に1社ということになります。
この数字はどのように読むべきなのか?
正直、しっかり読み込むまで私自身ピンとこなかったのですが、この調査の中身まで見ると、中小企業がどこでつまずいているかがはっきり出ていました。
「効果が出るかどうか」で迷っているのではなく、「もっと手前」で止まっていました。
AI導入企業は効果が出ている
まず、「AI導入を既にしている企業側」の数字を先に出します。
帝国データバンクが2026年5月に公表した生成AIに関する企業の動向調査では、
生成AIを活用している中小企業は32.4%でした。
そして活用している企業のうち86.7%が「効果が出ている」と答えています。
調査も時期も、AI全般か生成AIかという対象も違うので、20.4%と32.4%を単純に比べることはできません。むしろ、見たいのは後ろの86.7%のほうです。
AIを使い始めた会社のほとんどが、「手応えがある」と答えている、という事実です。
SNSなどいろいろな媒体ではよく耳にするようになったと思いますが、「AIを入れて効果が出るのか」という疑問自体、ほとんどなくなってきていると思います。
それでも、中小機構の調査では中小企業のAI導入率は20.4%です。効果は出るとわかっているのに、なぜ動いていない会社のほうが多いのか?
では、どこでAI導入が止まっているのか
では、どこで止まっているのか。
中小機構は回答した中小企業に、「判断するのに必要な情報が十分に入手できているか」を聞いています。そして、「十分とは言えない」と答えた会社の割合がこれです。
- ”成功事例や活用事例の情報”が十分でない:83.3%
- ”適切なベンダーや製品を選ぶための情報”が十分でない:79.8%
回答した会社の約10社に8社が、事例の情報が十分に手に入っていないと答えている計算です。
しかも、この83.3%の母数は回答した中小企業の全体です。
つまり、すでにAIを導入している会社も含まれています。AI導入後も「判断に必要な情報が足りない状態は続いている」、ということになります。
これは「AIが難しい」とか「社員が使いこなせない」、という使い方の話ではありません。
判断材料がないから決められない、という一点で止まっています。
一方、導入目的の1位は業務効率化で87.0%でした。
やりたいことは、ほぼ全員一致しています。
やりたいことは決まっている。ただし、何から手を付けるかが決まっていない。

このような状態です。
後藤、貸します。
会社の仕事を、
この数字をこう読んだ
「事例の情報が十分に手に入っているとは言えない」と回答企業の83.3%が答えているということは、文字通り足りていないのは「事例そのもの」です。なので弊社は、自社がAIに何をどこまで任せているかを、そのまま本ブログで公開するようにしています。
そして、弊社が業務を仕分けるときに使っている軸は2つだけです。
- 「これから毎回やる仕事かor今回一度きりの仕事か」
一度きりなら、任せる仕組みを作るより自分でやったほうが早い - 「お金・サイトの本番公開・方向性の判断が絡むのか」
この3つは人間(自分)で握り、それ以外の手を動かす部分をAIに渡す
この2つで仕分けると、効果が出るかどうかを事前に見積もらなくて済みます。
使えている会社とそうでない会社の差は、当然「能力や予算」ではなく「この判断軸を持っているか」だと思っています。
弊社がいま、AIに回している仕事
事例が足りないという調査結果だったので、弊社の現状を簡単にお伝えします。
現在、AI社員は24名体制としています。
- 会社のブログ記事の下書き(本記事も、下書きはAI社員)
- Instagramのカルーセル・リール動画の制作、XとThreadsの投稿文づくり
- 新サービス検討時の、市場調査・競合調査のレポート
- 商談前の提案書やスライドのたたき台の作成
- Webサイトのアクセスと検索順位の分析結果報告
- 自社の無料ツールの開発と、毎朝エラーがなく稼働しているかの確認
人は増やしていません。
支払いも、ClaudeのMaxプラン(月200ドル)1契約の中に24人が入っています。何をどこまで任せて、どこは自分で握るかは、9つの仕事に分けて書いた記事があります。
自社のどの業務から始めるか決めきれない方は、お気軽にご相談ください。
弊社が実際に回している業務をそのまま材料にして、雑談レベルで一緒に考えます。
FAQ
Q. 最初の1つは、どんな仕事を選べばいいですか?
A. 間違っていても差し戻せば済む仕事が向いています。文章の下書き、議事録の要約、リサーチのまとめあたりです。弊社もブログ記事の下書きは毎回AI社員が書いていて、最後に人間が直しています。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 弊社はAI社員24人分をClaudeのMaxプラン(月200ドル)1契約で回しています。ただ、始めるだけなら月20ドルのプランで足ります。人を増やしても契約が増えないところが、人件費との一番の違いです。
Q. 社内に詳しい人がいません。先にベンダーへ相談すべきですか?
A. 最初の1つは、外に頼まず自分で1週間動かしてみることを勧めています。何を頼むかが決まっていない状態では、見積もりを比べようがないからです。1つ動かしたあとのほうが、頼む相手も選べます。
Q. 非エンジニアでも始められますか?
A. 始められます。AIに渡しているのは自分の仕事を言葉で説明した文章で、人に仕事を教えるのとほとんど同じ感覚です。







