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この記事の著者
後藤 佑輔
IGS代表大和証券、
代表の後藤です。いつも読んでいただき、ありがとうございます。
「AIエージェント 作り方」で調べる方の多くは、まだ「どのAIツールを使うか」まで決まっていないと思います。
なので、今日は「AIエージェントの作り方」の手前を書こうと思います。
- 何を任せるのか
- どのツールで作るのか
この2つが決まると、そこから先の手順は思っているより難しくありません。
AIエージェントは「見ていない間も動く担当者」
まず、「AIエージェント」という言葉が新しいだけで、経営者から見た中身はシンプルです。
頼んだら、こちらが画面を見ていない間も手順どおりに動いて、結果を持ってくる担当者
それだけです。
普通のAIチャットとの違いや、複数のAIを組織のように動かす仕組みはこちらに書いています。

最初に決めるのは「何を任せるか」
弊社は今、AI社員を12部署24名(点検役3名を足すと27名)作って動かしています。
数だけ聞くと大げさですが、うまく回っている仕事には共通点が3つあります。
- ①毎週くり返している
- ②手順を言葉で説明できる
- ③間違えても、やり直しがきく
ほんの一例ですが、実際に任せているものを挙げます。
- 朝「おはよう」と打つと、チャットの未返信・メール・その日の予定を横断して「今日やること」をすべて漏れなくプロジェクトごとに出す
- ブログ記事の下書きを、SEO上当たりそうなテーマを渡すところから作る
- 会計ソフト(freee)から未処理の明細を取ってきて、仕訳の案を出す
逆に、任せていない仕事もはっきりしています。
お金が動くこと、外部に公開すること、ファイル等の削除
これらの重要な判断が伴う3つは、人間が実行するようにしています。
「うちにはそんな自動化できる仕事はない」と思うかもしれません。
そんな方へのおすすめは、先週1週間で同じ手順を2回以上やった作業を書き出してみることです。その中に①②③へ当てはまるものがあれば、それが1体目の仕事になります。
任せる・任せないの線引きをもう少し細かく見たい方は、この記事で整理しています。
AIコンサルティング
この記事の仕組みを、
ツールの選び方(どこまで届くかで決める)
名前で選ぼうとすると迷いますが、「届く範囲」は、この3通りあります。
- ①チャット画面の中で完結するもの
ChatGPTやClaude、Geminiを普通に使う形です。
自分用の指示を覚えさせたチャットを作る機能もあります。文章・調べもの・下書きは強い。ただし動けるのは基本的に「その会話の中だけ」で、外のサービスは用意された一部(Gmailなど)しか触れません。 - ②決まった流れを自動化させるもの
「これが起きたら、次はこうする」を組み立てる自動化サービスです。
毎回まったく同じ処理なら速い。逆に、途中で判断が要る仕事は苦手です。どの外部サービスと繋げられるかは各社で違うので、契約前に公式ページで確認してください。 - ③パソコンや外部サービスの中まで、基本的にすべて手が届くもの
PC内のファイルを開く、会計ソフトから明細を取る、ブログに下書きを入れる。
ここまで手が届く型です。弊社が使っているClaude Codeはこれにあたります。

さっき書き出した仕事を、この3つに当てはめてみてください。
下書きが欲しいだけなら①で足ります。毎朝いくつものサービスを横断してほしいなら、③でないと届きません。ここで決まるのは「どれが優秀か」ではなく「どこまで手を伸ばす必要があるか」です。
弊社がClaude Codeに寄せた3つの理由
弊社は③を選びました。判断の材料にしたのは、この3つです。
- ①チャットの外部に出られるか
弊社はClaude Codeに外部サービスを10個以上繋いでいます。
Chatwork、Gmail、Googleカレンダー、freee、microCMS、GA4、Search Console、X、Supabase、Googleドライブなどです。朝の「おはよう」が成立するのは、AIがこれらを自分で見に行けるからです。ここが繋がっていないと、結局こちらがコピペをする係になります。 - ②止め方があるか
弊社の設定では、「記事を消す・公開する」や「ファイルを削除する」、といった操作はAI側から実行できません。都度確認するのではなく、最初から通らないようにしています。 - ③1つに寄せられるか
複数のAIを並べるより、1つに寄せたほうが指示書もルールも1か所に貯まります。
弊社が契約しているのはClaudeのMaxプランで、開発も文章もここに集めています。
任せる範囲より先に、やらせない範囲を決める
②はかなり重要だと認識すべきです。
AIエージェントは、こちらが見ていない間に動くものです。見ていない時間に何ができるかを決めていないと、「結局AIには任せられない」という事態になってしまいます。
1体目は、下書きまでで止める
ツールが決まったら、あとはAIエージェントを作るだけです。
ただ、その前に1つだけ決めておくことがあります。どこで人間がOKを出すかです。
弊社は「夜のうちにAIへ仕事を進めてもらう仕組み」も作っていますが、そこでも進むのは下書きまでです。公開する、消す、お金を払う。この手前で必ず止まって、翌朝に自分が見てから決めます。
最初の1体で完璧を狙う必要はありません。下書きまでで止まる仕事を1つ渡して、出てきたものを直す。その直した内容を指示書に足していくと、2体目からは驚くほど速くなります。
Claude Codeで実際にAI社員を作る手順(指示書の書き方、育て方、必要なもの)は、こちらの記事に全部書いています。
自社のどの仕事から任せるか迷っている方は、お気軽にご相談ください。
弊社が実際に任せている仕事をもとに、一緒に考えます。
FAQ
Q. AIエージェントを自作するには、どう進めればよいですか?
A. まず「何を任せるか」を決め、次に「どこまで手が届くか」でツールを選びます。名前で選ぶと迷うので、先週1週間で同じ手順を2回以上やった作業を書き出し、それを1体目の仕事にするところから始めます。
Q. AIエージェントとは何ですか?
A. 頼んだら、こちらが画面を見ていない間も手順どおりに動いて、結果を持ってくる担当者のことです。チャットで質問に答えるだけのAIと違い、決めた仕事を最後まで進めます。
Q. プログラミングの知識は必要ですか?
A. 必要ありません。指示は日本語です。必要になるのは、任せたい仕事を手順として言葉にする力のほうで、そこは経営者が普段やっていることに近いと思います。
Q. AIエージェントを作るのにお金はかかりますか?
A. チャットで試すだけなら、Claudeは無料プランからできます。弊社が使っているClaude Codeは、月20ドル(約3,200円)のProプランから使えます。
Q. 1体目には何を任せるのがいいですか?
A. ①毎週くり返している、②手順を言葉で説明できる、③やり直しがきく、の3つに当てはまる仕事です。弊社で今いちばん手が離れているのは、ブログの下書きです。失敗しても直せる仕事なので、最初に渡すには向いています。







