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SNS運用代行とは?│依頼できる仕事と費用相場を、上場企業の運用代行担当者が解説

SNS運用代行とは?│依頼できる仕事と費用相場を、上場企業の運用代行担当者が解説
後藤 佑輔

この記事を書いた人

後藤 佑輔

IGS代表

大和証券・アクセンチュアを経て、2023年にIGSを設立。Claude Codeで自社業務の多くを自動化し、AI事業開発を行っている。

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こんにちは。代表の後藤です。

※Web集客・広告・SNS・AI導入などをまるっと月10万円から引き受けます → 後藤、貸します。

まず私自身の話をさせてください。

私のInstagramは、約3か月半でフォロワーが3,000人になりました。

もちろん運用は私一人で行いましたし、外注はしていません。

その後、この運用ノウハウを生かして、上場企業やグローバル企業などの「企業SNSの運用代行」を多数行ってきました。この経験からはっきりしたことがあります。

それは、

「SNS運用代行」という言葉が指している仕事の幅が、思っているより広い

ということです。

例えば、

  • 投稿クリエイティブだけを作って渡すだけ
  • アカウント設計や導線設計を行い、投稿も実施する
  • アカウントの数値などを共有いただき、コンサルティングを行う

など、様々な契約があります。

これらは「SNS運用代行」という言葉で一括りにされていることが多く、名前だけでは区別がつきづらいかと思います。

そこで今回は、「SNS運用代行に何を頼めるのか」や「費用は何で決まるのか」を、発注側の目線で書きます。私が自分のアカウントで出した数字と、弊社の料金も、そのまま書いていきます。

「SNS運用代行」はどこまでを指すのか

「SNS運用代行」という言葉は、会社のSNSアカウントを、社外の人が代わりに動かす契約のことです。ここまではどの会社の説明も同じだと思います。

分かれるのは「動かす」の中身です。

投稿のクリエイティブやキャプションを作って、予定された日に投稿するところまで

ここまでを指して運用代行と呼んでいる場合があります。

※本来的には、「アカウントの運用戦略などは考えずに、投稿だけを行うこと」を「投稿代行」と業界では呼んでいます。

一方、下記のように、

このアカウントの成果はどの指標でみるのか(KPI設計)
ターゲットや導線はどうするのか
どのようなプロフィール構成とするのか

など、アカウントの戦略を決めるところから入る場合でも、運用代行と呼びます。

※本来的には、このような「運用戦略」が最も成果を左右するため、これを含むものを「運用代行」と呼ぶことが多いです。

私自身のアカウント運用でも、

  • フォロワー数
  • 外部リンクタップ率
  • 公式LINE流入率

などの数字が左右されるのは、投稿の質ももちろん重要ですが、その前に「そもそもアカウントのコンセプトや戦略は何なのか」が決まっていないと、成果を出すのは難しいです。

アカウントの戦略をどのように決めるかはこの記事に書いています。

アカウント運用を分解すると「4つ」になる

一般的に、アカウント運用で実際にやっていることを分解すると、下記の4つになります。

①アカウント設計

  • 誰に向けたアカウントか(ターゲット)を決める
  • アカウントのコンセプトやトンマナを決める
  • プロフィール文、アイコン、ハイライト、プロフィールリンクの構成を決める
  • 投稿の型を決める(何を、どの形式で、週に何本出すか)

上記の他にも多岐に渡りますが、基本的には運用代行を着手してから最初に行う仕事です。

②投稿の企画・制作

  • 伸びている企画の市場リサーチ
  • 企画のネタ出しと構成
  • 画像・動画の制作
  • キャプションとハッシュタグ制作

③投稿と日々の通常運用

  • 予約投稿の設定と実行
  • コメント・DMへの返信
  • コメント確認
  • ストーリーズの更新

④分析と改善

  • 「投稿」と「アカウント」それぞれのリーチ・保存・プロフィールアクセスなどの数値を集計
  • 伸びた投稿と伸びなかった投稿のGood/Moreポイントを出す
  • 翌月に投稿するポートフォリオを決める

本質的な「SNS運用代行」として売られている契約の多くは、上記①~④がすべて含まれています。ただし、これらの最も重要な「戦略立案」と「分析・改善」が入っていないケースも散見されるので、見積書の項目を見ると良いです。

弊社の場合にどこまでを引き受けるかは、SNS運用支援のページに書いています。

相場はいくらか

各社が公開している料金と、比較サイトにまとまっている情報を見ると、月額の相場は5万円から50万円程度に広がっています。中身で分けると、おおよそこうなります。

  • 月5万円以下:投稿を制作して投稿代行のみ。企画や素材は依頼側で用意する
  • 月5万円〜15万円:業者が投稿の企画・制作・投稿までを行う
  • 月15万円〜30万円:アカウント設計や分析レポートまで一貫して対応する
  • 月30万円以上:広告運用、動画制作、複数媒体をまとめた支援

媒体によっても変わります。

Instagramが月20万円から30万円程度、Xが月10万円から30万円程度、TikTokが月20万円から50万円程度という目安が出ています。TikTokが高いのは、ショート動画の企画・撮影・編集が前提になるためです(Instagramは画像のみ、Xは文字のみも含むため)。

月額とは別に、初期費用が0円から30万円程度かかる場合があります。

アカウント設計や市場リサーチが初期費用に入っていることが多く、契約期間の縛りを設けている会社もあります。見積りをもらうときに、初期費用の有無と内訳、契約期間を先に確認しておくと後で揉めません。

いずれも各社が出した目安で、必ずこの範囲に収まるものではありません。

金額の差はどこから出るか

金額が会社によってバラバラなのは、値段の差というより中身の差です。

同じ月10万円でも、次の5つで別物になります。

  • 上述した4つの仕事のうち、どこまでが入っているか
  • 投稿本数は月に何本なのか
  • クリエイティブは画像だけか、動画も含むか
  • 依頼する媒体の数(Instagramだけか、XやTikTokも含むか)
  • 打ち合わせと報告会議に、月何時間使うか

このうち金額への影響が大きいのは「投稿の本数」と、「動画を含むかどうか」です。

動画は撮影と編集の工程が増えるぶん、画像だけの投稿より高くなります。動画の制作が別料金になっている会社もあるので、投稿本数だけでなく、動画がどこまで含まれるかも確認しておきます。

会社に頼むか、個人に頼むか

SNS代行会社は、複数人でチームを組めるのが特徴です。

一方、営業担当と、実際に手を動かす担当(ディレクターなど)が別になっていることがあり、意図が現場まで伝わるのに時間がかかることがあります。

フリーランスは本人と直接やり取りできます。

一方、対応できる範囲と量は、その個人のスキルと手持ちの時間に左右されます。

弊社の金額を先に書きます。

月10万円・月15時間から(税別)という稼働時間制です。

時間を増やす場合は、月20万円・30時間、月30万円・45時間のプランがあります。3か月分を一括で前払いいただく場合は、初月が半額になります。稼働時間には、打ち合わせや連絡、確認の時間も含みます。受け入れは毎月10社までで、実行するのは私本人で、上記時間にSNS以外の業務を含めてもOKです。

弊社のプラン全体は「後藤、貸します。」のページに出しています。

後藤、貸します。

会社の仕事を、後藤本人に頼めます

自社アカウントを運用して分かったこと

弊社は以前、上場企業のSNS運用に、プロジェクト担当者として関わっていました。

それより前の会社員時代は、証券会社の営業・コンサルティングファームのPMOと、SNSもマーケティングも関係ない仕事をしていました。

では、なぜこのように大手企業のSNS担当者として業務を行っていけたのか。それは、自身で0からアカウントを伸ばしたことにより、知見を手に入れることができたからです。

約3か月半でフォロワー3,000人を達成した際の「実際の数字」はこちらです。

  • 3月1日:29人
  • 4月1日:166人
  • 5月1日:530人
  • 6月1日:2,010人
  • 7月1日:3,509人

(弊社Instagramアカウントの日次記録)

自社Instagramのフォロワー数の推移。2026年3月1日の29人から7月1日の3,509人まで

このように実際の運用において分かったことが3つあります。

①最初の1か月はほとんど動かない

3月の1か月で29人から166人。数としては小さいです。ここで焦って投稿の型を毎週変えると、何が効いたのかが分からなくなります。私は最初の1か月を、型を決めるための期間だと割り切りました。

②増えたのは、本数を増やした時ではなく型が決まった時

5月から6月にかけて、530人から2,010人になりました。この時期にやったのは投稿本数を増やすことではなく、伸びた投稿の共通点を出して、その形に寄せることです。投稿の制作自体をどう回しているかはこちらの記事に書いています。

③フォロワー数より先に動く数字がある

フォロワー数は結果の数字で、増えた理由までは分かりません。

毎月見るべき数字は別にあります。ここが分かってから、毎月やることが決めやすくなったので、次の章でご紹介します。

そして、運用開始前(契約前)に決めておきたいのは「何か月で判断するか」です。

3か月程度の数字だけだと、たいてい「アカウントが上手くいっているのかどうか」すら判断が難しいので、最低でも6か月は継続すべきと思います。

なお、上の数字は特定の期間の実測値であって、同じ結果を保証するものではありません。

毎月どの数字を見ていたか

フォロワー数は結果として返ってくる数字です。

増えたか減ったかは当然分かりますが、なぜそうなったかは分かりません。

そこで、弊社が毎月見ていたのは、この順番です。

リーチ、プロフィールアクセス率、フォローの3段階と、毎月見ていた指標の関係

①リーチ(何人に届いたか)

投稿が何人の画面に表示されたか。インプレッションも同じように「どれだけの数が届いたか」として見られる指標ですが、リーチは届いた人数、インプレッションは届いた回数(同じアカウントに複数回届いてもカウントされる)を示すという違いがあります。

②プロフィールアクセス率(届いた人のうち、プロフィールを開いた割合)

プロフィールへのアクセス数を、リーチ数で割った数字です。

弊社の月ごとの推移は、4月5.06%、5月5.91%、6月5.87%、7月8.17%でした。

③その先の行動(フォロー、公式LINEへの登録)

弊社は公式LINEへの登録を出口にしていて、累計575件でした。この③を最終目標とするアカウントが多い傾向にあります。

フォロワー数ではなく、この3つを分けて見ると、改善すべき場所が分かります。

リーチは伸びているのにプロフィールアクセス率が動かないなら、投稿は読まれているのに「このアカウントは何者なのか」が伝わっていない状態です。見直すのは投稿の中身と、最後の1枚(CTA)やキャプションでの誘導です。プロフィール文が効いてくるのはその次の段階(プロフィールを開いた人が、フォローするかどうか)です。リーチ自体が伸びないなら、投稿のクオリティそのものの問題です。

運用代行業者に頼むのであれば、毎月の報告にこの3つは必ず含めてもらってください。フォロワーが何人増えました、だけの報告書だと、翌月に何を変えるかを決められません。

業者への依頼前に確認したい3つのポイント

①アカウント設計と分析が、契約に入っているか

投稿を作ってもらって実際に投稿するだけでは伸びないケースが多いです。

社内に「SNSに詳しく分析可能な社員」などがいる場合は別ですが、それも稀なので①アカウント設計と④分析を含めるのがベターです。

②どのような運用体制か

規模が大きい場合、プロジェクトマネージャーやディレクター、動画編集者、デザイナー、オペレーター(投稿ボタンを押したりコメント対応などを行う)などの方が含まれます。当然、関わる方が多い場合は人件費がかさむため、月額費用が上がることが多い。一方、1人の担当者が多くのことをできる場合、関係者の人件費を抑えられるため、月額費用も抑えることが可能です。

③毎月の報告に、何の数字が出てくるか

リーチ、プロフィールアクセス率、その先の行動(コンバージョンといいます)。この3つが毎月出てくるかどうかを契約前に聞いておくと、後で揉めません。

まとめ

SNS運用代行は「投稿を作って出す仕事」と思われがちですが、中身は4つの仕事の組み合わせです。どこまでを頼むのかさえ決めれば、見積りは比べられるようになります。

弊社が引き受けている範囲と料金は、SNS運用支援のページにまとめています。

自社のアカウントをどこから直せばいいのか分からない、という方はお気軽にご相談ください。今のアカウントを一緒に見ながら、何を出すアカウントなのかを決めるところからで構いません。

FAQ

Q. 契約は何か月から考えればいいですか?

A. 6か月単位での契約が多い傾向にあります。それは、短期間の数字だけでは、投稿の型が合っているかどうかを判断できないためです。弊社の自社アカウントも、最初の1か月は29人から166人までしか動きませんでした。3か月分を一括で前払いいただく場合は、初月が半額になります。

Q. 費用はいくらからですか?

A. 弊社の場合は月10万円・月15時間から(税別)です。稼働時間には、打ち合わせや連絡、確認の時間も含みます。受け入れは毎月10社までです。SNS以外の業務も該当時間内であれば対応可能です。

Q. 自社でやるのと外注するのは、どちらがいいですか?

A. SNS運用のノウハウを持つ人が社内にいる場合は自社、そうでない場合は外注が良いです。ただし、「①アカウント設計」と「④分析」の難易度は高く、「②投稿の企画・制作」と「③投稿の実施」には時間がかかるので、外注するケースが多いように思われます。

Q. 途中から自社運用に戻せますか?

A. 戻せます。その時に必要なのは投稿データそのものではなく、アカウント設計の中身と、毎月どの数字を見て何を変えたかの記録、あとは運用体制・役割分担です。契約の時点で、この記録が自社に残る形かどうかを確認しておくと、戻す時に困りません。内製化を見据えた運用体制というものもあります。

Q. 初期費用は必ずかかりますか?

A. 会社によります。初期費用0円のプランもあれば、アカウント設計や市場調査を含めて10万円から30万円程度かかるプランもあります。見積りの時に、初期費用の有無と内訳を確認してください。

Q. 複数のSNSをまとめて依頼すると安くなりますか?

A. 1媒体あたりの単価は下がることがありますが、合計の月額は上がるのが一般的です。安くなるというより、まとめて管理してもらえるぶん投資額が増える、と考えたほうが実態に近いです。

Q. 投稿代行と運用代行は違うものですか?

A. 違います。投稿代行は投稿作業の外注で、何を投稿するかの企画は依頼側に残ります。運用代行は企画から分析までを含みます。言葉が似ていて中身が違うので、見積りの言葉だけで判断せず、業務の範囲を具体的に聞いてください。

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